サイケデリックな柄のセットアップ、袖や腰回りにゆとりを多く持たせたような独特のシルエット。デザイナーのCarolin Lerchはアントワープ王立芸術アカデミー卒業後ベルンハルトウィルヘルムのアシスタントを経験している。そんな彼女だけに二度目となる今回のバルセロナでのファッションショーも「着れる服」といった感じではなく、デザイナーの世界観を重点においた「見せる服」。一点一点のアイテムはインパクトが強いものの、全体的に統一感があり、一つのスタイルとしてきれいにまとまっていたイメージ。音楽にドラム単体の生演奏を使うといった演出も印象的だった。