Fashion Show

Asger Juel Larsen

London Fashion Week期間中の9月17日~22日ロンドンSohoのショップMACHINE-Aにてライブウインドウインスタレーション形式でAsger Juel Larsenの2011年春夏コレクションが披露された。

WELDING MAN (溶接する人)

重厚な金属のドアが開く。50℃。蒸気、機械、筋肉、そして汗。張りつめる体、塵や油で覆われた肌。呼吸する度に肺へと吸収される火の粉。

2011春夏コレクションのテーマとしてAsger Juel Larsenは「高温」への急進的な見解を示した。1930年代の軍艦のボイラー室、時間に捕われない工場特有のスピリット、Asgerのコレクションの主役は強靭な溶接工である。

プリミティヴでありながらも先進的な技術が施されたAsgerのコレクションは、激しく勇敢なクラフトマンシップを反映している。脈打つ体を保護するためのレザー。金属を切断する鋭い溶接ブレードを喚起する赤とオレンジの色目。労働者のマスキュリニティ、強さ、性を露出するクロップドトップスとノースリーブトップス。頑丈で扱いにくいマテリアルへの人間の挑戦を反映させたシャイニーで張りがあり、スタッズが打ち込まれた表面。

それに伴いカラーパレットは黒やスモーク・グレイから肌色、砂色や鮮明なオレンジにまで広がり、クオリティはバーンド・ウール、ナッパ・レザーから生絹、メッシュ、キルティングされたPVCやラバーなどのマテリアルを使い丹念に作業されている。またゴールドのスカルイヤリングや、名高きMauricio Steinと引き続きコラボレートして制作されたリミテッド・エディションの蛍光レンズ付サングラスなど、手作業によるアクセサリーやジュエリーが今回のコレクションに華を添えている。

Photo:Haruki Horikawa Text:Yasuyuki Asano

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