Interview

Samantha Cole London

ロンドンカレッジオブファッションを卒業した若きデザイナーSamantha ColeによるSamantha Cole Londonは09S/SシーズンにNew YorkでBest Womenswear Designer Awardを受賞し一躍スターダムへの階段を駆け上りNew York Timesをはじめとした様々なメディアから注目を集めた。
NYでのブレークから一足遅れ2010年2月に行われた2010 A/W London Fashion Week期間中にOn|Offにてロンドンでのファッションショーデビューを果たした彼女にインタビューした。

―ブランドを設立するまでの経緯について教えてください

自然な流れでした。最初からファッション関連に進むつもりでいて、バーバリーのデザインルームで働いていました。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業後、デザイナーとして活動するにはまだ自信がなかったので、業界でバイヤーとしてパリやイタリアに買い出しに行ったりしていて、その後アシスタントデザイナーを経験したあと、自分のブランドを立ち上げる自信がつきました。

―ファッションという道を選んだ経緯は何ですか

小さい頃にすごく尊敬している母から影響を受けました。最初は彼女の60年代の写真に影響されました。マリー・クワントのミニスカートやキトンヒール、ボリュームたっぷりのヘアスタイルから、70年代のサイケデリックプリントまで。彼女はとてもお洒落で、おめかししてパーティするのが大好きな人だったんです。そんな彼女がお洒落して出かける姿に憧れていました。私のファッションに対する想いは彼女が家庭に持ってきた彩り、エキサイトメントから芽生えました。今でも彼女の意見を参考にするし、自分は母の独自のセンスを受け継いでいると考えています。

―デザインするにあたっての理念を教えてください

独自性を持つこと、自分の意見を持つこと、人に影響を与えられること、そしてたとえ他人がどう思おうと自分のアイディアに対し確固たる自信を持つこと。

―他とは違うあなたのスタイルの特徴は何ですか

スタイルの特徴は“もう一人の私”から形成されています。自分は内気な性格なので、“もう一人の自分”を見て彼女がどう表現されたいか、その日はどんな気分なのかを考えます。彼女のスタイルは大胆で主張性がはっきりして、常に変化している。とにかく予測不可能。自由に誰にでも、どんなものにでもなれる。このように“もう一人の自分”を通して自分のスタイルを正統化していますね。

―あなたのデザインアイコンを教えてください

偉大なる故アレキサンダー・マックィーン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ヴィクター&ロルフ、ジュンヤ・ワタナベとイッセイ・ミヤケ。

―ファッションにおけるインスピレーションは何ですか

私は全てのものからインスピレーションを受けるのだけど、気付いたことは、常に私の大好きな建築や構造物をたよりにしていて、たとえあるシーズンにおいてどんなことがインスピレーションになったとしても、なにか構造的な基準がないとコレクションが完全なものに達したとは言えません。この先変わるかもしれないけど、今はこのやり方が一番しっくりきますね。

―あなたの顧客について教えてください

イメージ意識が強く、自信を持っていて自立している。シャープで他人と違う道を進むのが怖くなく、際立っていて堂々としている、コスモポリタンなライフスタイルを楽しんでいる女性。

―デザインプロセスは、いつも同じ過程を辿るのですか

インスピレーションから始まるとすれば、プロセスは同じです。

―あなたのキャリアに強い影響を与えたアーティストやデザイナーはいますか

母の他にはゴルチエとガリアーノの華麗さ、幻想的な世界観が好き。

―将来のビジョンについて教えてください

今のブランドをさらに発展させ、ディフュージョンラインも発展させ, そしてメンズラインにも挑戦したいと思います。

Interview:Masaki Takida Translation:Mika Kiyono

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