Interview

Helena Lumelsky

2007年にJFW(Japan Fashion Week)のイベント、「ヨーロッパで出会った新人たち」にも出展したHelena Lumelsky。第3回Mango Fashion Awardsのファイナリストにも選ばれており、今後の国際的な活躍が期待される彼女に話を聞いた。

―ブランドとあなた自身について簡単に教えてください

私はまず2007年にDemna GvasaliaとStereotypesというブランドをジャパン・ファッション・ウィークのために始めました。私自身のブランドは2009年にアントワープで始めています。

―最新コレクションについて教えてください

今はMango Fashion Awards(3rd Edition)に向けて制作中です。

―ファッションに興味を持ったきっかけは何ですか

子どもの頃、母が集めていたボタンで遊んでいたことです。

―ブランド設立の経緯を教えてください

準備ができたと感じたから決断しました。

―あなたにとってアントワープはどのような場ですか。また、アントワープがあなたのクリエーションに与えた影響はどのようなものですか

アントワープは制作の場としては完璧なところですが、残念なことに友達はこの街を去ってしまいました。私たちはアカデミーのファッション科という、若き才能ある人々を集める素晴らしい場所で一緒に学んだのです。私は今でもアントワープ派の一員です。

―あなたのデザインにはクリミアのルーツが見られますか

多分ロシアのルーツですね。私は冬服の方が好きで、インスピレーションが湧くのはいつも冬のコレクションです。

―あなたの顧客はどのような感じでしょうか

自分の趣味と感覚を信じている人、あるいは単純に私の服を着る人です。

―あなたのキャリアに強い影響を与えたアーティストやクリエイターはいますか

何かを創り出そうとする才能ある人には常に刺激を受けています。それが靴職人や数学者であっても!

―他の人々とはここが違うという、あなたの特徴的なスタイルについて教えてください

私の服は3Dのボディの上で作られていて、人によってその見た目が変わります。言ってみれば「ボディ・コンシャス・クチュール」とでも呼ぶことのできるスタイルです。

―ファッション・デザインにおけるインスピレーション源は何ですか

人間の身体、音楽、映画、愛。

―あなたの個人的なスタイルを教えてください

私は気分屋なので、その時々で違った服を着ます。

―あなたにとってファッション・デザインやグラフィック・デザインは表現手段ですか

その通りです。デザイナーが現実をどのように見ているか、どのように感じているかを映し出す方法です。

―作品へのアプローチにおいて、もっとも重要な要素は何ですか

人がそれを着て、鏡に映った自分を楽しめること。

―あなたにとって「ファッション」あるいは「ファッション・デザイン」とは何ですか

人生を美しくする試みです。

―今後数年間のブランドの展望を聞かせてください

パリ・ファッション・ウィークの期間中にショーを行う為により多くの国で売るつもりです。今シーズンは日本のSeikatsu-Geijutsuでの販売が始ります。

Interview:Masaki Takida Translation:Hiroshi Ashida

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