Interview

AMBUSH DESIGN®

AMBUSH DESIGN®は2002年、VERBAL氏がYOON氏と共に設立。”ANYTHING GOES” をモットーに、世界が注目する東京ならではの楽しさ、繊細さ、独特なデザイン性/音楽性を追求し新たな表現にチャレンジ。2004年にはジュエリーブランドAntonio Murphy & Astro®をスタート。ウィット感に富んだユニークなデザインを18金、プラチナ、ダイアモンド等の高級素材を使用して表現。

2008年には Antonio Murphy & Astro®のセカンドラインとしてAMBUSH®をスタートした。遊び心のあるデザイン追求し、Antonio Murphy & Astro®とは違うベクトルで新たな素材、配色やスタイルを提案している。

今回は合同展示会roomsでAMBUSH DESIGN®のデザイナーとしてVERBAL氏に話を聞いた。

―なぜブランドを始めようと思ったのですか

ファーストラインを2004年に始めたのがきっかけなのですがラッパーの人達って自分の名前が入っているリングとかネックレスとかするじゃないですか。そういうのを自分で作りたいなと思ったのがきっかけなんです。作り始めたら周りから「どこで作ってるの」と言われてオーダー受けたりしてだんだん広がっていって。基本的にその時からコンセプトは変わってなくて「こういうリングあったらいいよね」とか自分達が付けたいなと思うものを自分とか友達用に作っています。

―普段外出される時もたくさんのアクセサリーを付けられているんですか

そうですね。毎日付けています。ラッパーなので、性格は地味なので格好だけでも派手に(笑)

―デザインはどういう時に考えているんですか

考えるというよりは浮かんだものを形にするという感じです。例えばラッパーの人ってイエスキリストをモチーフにしたアクセサリーを作るじゃないですか。僕もそういうのを欲しいなと思ったんですけど僕には少しまじ過ぎる。じゃー僕はマイケルジャクソンを凄く尊敬しているのでマイケルにしようとか。みんなは名前のリング作るけどVERBALだと嫌だなと思った。それでリキテンシュタインの絵を見て思いついたのがPOWリングなんです。人が殴った跡みたいにしたら面白いかなって。基本的にこういうの作りたい、例えばネックレス作りたいとかリング作りたいとかいうところからアイデアを考えていってる。メダルのネックレスは5枚目のアルバムが出るから自分に「金メダルみたいなご褒美」をみたいな感じでネックレスを金メダルをテーマに作ったんです。作るモノに関しては基本的にはノリの部分が大きいですね。そういうのを高級宝飾で作ったりしたらギャグっぽくていいなって思うものを形にしたりしています。

―デザインはVERBALさんとYOONさんの2人でやられているのですか

僕もデザイン画を描きますしAMBUSH®はYOONが主導でやっていて細かいコンセプトとかはないのですがお互いがつけたいものをコンセプトにその時その時で2人で形にする作業というのをやっています。

―どういう時が楽しいですか

試作品を作っている時が一番楽しいですね。

―今現在どのような店舗で扱われているんですか

ラフォーレのグレイトさん、伊勢丹さん、渋谷のガーデンさんなどでやらせてもらっています。展示会をやるのは今回が2回目なんです。以前もroomsでやらせてもらったんですけど(展示会は)なれないので大変ですね。

―roomsでは自分で接客もされているんですね

出来る限り自分で接客しようと思っています。(展示会では)人と話せるので他の人がどういうものが好きなのか気付くことが出来るんです。普段は自分のことしか考えず自分の指に合わせて作っているので他の人に着けてもらってサイズ感や色味だったりそういうことがわかるんです。地域によって特徴もあるので色々勉強になりますね。

―今のところはアクセサリーだけですが洋服作りはされないのでしょうか

今回(16日に新宿にオープンする)TOPMANさんとのコラボレーションで初めて服を作らせていただきました。デザイン画を描いてそれを形に作ってもらったのですがモノが上がって来て凄く格好良くて満足しています。デザイン的にはイギリスっぽさに東京の良さを加えたモノになっています。

―今後AMBUSH®として洋服をリリースすることは考えていますか

AMBUSH®としてはまだ(洋服作りの)ノウハウがないので今のところは考えていません。それに今は買い物をしている方が楽しいですし、卸先に納品すると納品した分より服を買ってしまったりするんです。だからそういううちは作るのはやめたほうが良いのかなと思っています。

Photo:Koji Shimamura, Interview:Masaki Takida

Comments are closed.