Interview

CAPRICE

ANNTIAN, Dulcamara, HENRIKVIBSKOV, STOF, skif, FABRICS INTERSEASON, ANREALAGE, USED…etc とバラエティーに富んだブランドをセレクトする,中目黒にあるショップCAPRICE。ノイズ感漂う独自のセレクト感覚の実態に迫るべく、オーナーの高橋氏に話を聞いた。

―CAPRICEを始めるまでの経緯を教えてください。

もともとアパレルメーカーに勤務していて、そこで知り合った同僚と独立し、そのあと一人でやることになって今に至ります。

―セレクトするモノに対し基準などはありますか?

やはりおもしろいものをという思いはあります。自分がおもしろいと思えるものじゃないと来て下さる方にお勧めすることはできないので。あとは他店に置いてないものを選ぶようにはしています。そういうところで他と違いを出していけたらなと思っています。

―違いと言えばskifには別注をお願いしているとのことですが

そうなんです。そもそもskifは恐らく日本でどこも扱ってないんじゃないかと。僕の知る限りではありますが。さらにアメリカのブランドなのでサイズ・身幅など全てこちらで寸法をだして、より日本人に似合うように工夫はしています。skifはもともと前働いていた会社が扱っていて、独立時に調べてみると代理店がなかったので直接コンタクトを取って、色々やり取りしていたら結果別注でいこうという話になりました。

―店内に入ってまず思うことはバラバラというかブランドのテイストなどに関しても統一感がないなというか、、、

そこがこの店のテーマですね。統一感があってというお店はたくさんあると思うので、じゃ違うことしたら面白いんじゃないかと。今までにそういうバラバラなショップを見たことがなかったので、自分と同じようにこれをおもしろいと感じてくれる人もいるんじゃないかなと考えた結果出来たのがこのCAPriceです。

―オリジナルを作ることは考えたりされてますか?

よく作ればいいじゃんと言われるんですがね。考えてはないですね。自分では作るセンスは無いと思っているので(笑)。もともと買い物が好きでそれがきっかけになって選ぶことを仕事にしているんで、それに集中していこうというのが今の率直な気持ちです。

―古着も扱ってますが、、、

始めた当初は古着が多くて、そこから少しずつデザイナーズブランドを増やしていったのがこの2年弱の間でした。買い付けは日本の卸業者から買い付けています。いま少し数量的には少なくなってはいますが。

―ディスプレイ方法もこれだけ商品のテイストがバラバラだと難しいんではないでしょうか?

確かにそうですね。注意していることはシーズン毎において編成を大胆に変えていくことも躊躇わないこと。お客様にいかに見やすく、尚且つこのバラバラな商品群の雰囲気をいかに楽しんでもらえるか。その両者のバランスをとる事には気を使っていますね。

―これからの展望についてお聞きしたいのですが

いまは少しでも多くの方に知ってもらってお店に足を運んでいただく努力をしていこうと思っています。あとこれはまだ秘密でお伝えすることはできないんですが、具体的なプロジェクトも思案中でして、力を傾注していこうとしていますのでCAPriceの動向に注目していただけたらなと思います。

―東京コレクションには注目されていますか?

一応チェックはしてます。

―気になるブランドはありますか?

特定のブランドなどはないですが全体感は気になります。

―東京以外で気になるコレクション、ブランドはありますか?

今の所、特にありません。

―若い世代の人に伝えたいことはありますか?(学生がお店に直接プレゼンに来ても構わないですか?)

単純にもっと洋服を着るということを楽しんでもらえたらいいですね。今の時代は色々情報が入ってきやすいからなのか、ブランド限定で洋服を探したり、理屈から入る人が多いような気がします。学生さんのプレゼンは来ていただいても構わないですが取り扱うとなるとなかなか難しいかもしれません。ただこちらも刺激をもらえるので色々しゃべってみたいですね。

―これからのファッションについてどうお考えですか?

面白くなってくれればいいですね。セレクトをしてて感じるのですが、面白くて楽しい洋服を作っているデザイナーさんはいっぱいいるのでそんなブランドを知ってもらえる機会が増えればいいと思います。勿論ウチでもそんなブランドを紹介出来ればと思います。

―加えて何か業界に問題だと感じることなどありますか?

僕がそんなことを言える立場ではないんで(笑)

―ショップのありかたとは何でしょうか?

ショップというのは消費者がいて成り立つので、消費者に対して刺激を与えつつ、期待に応えられる事ですかね。

Interview & Text:Fumiya Yoshinouchi

CAPRICE
1-15-1 Kamimeruro Meguro-ku Tokyo 153-0051
Tel:03-6759-3393
Fax:03-6313-4577
HP:http://www.ca-price.com/
Mail:info@ca-price.com
取り扱いブランド(2011年9月現在)
ANNTIAN, asahi design work, Dulcamara, FABRICS INTERSEASON, HENRIK VIBSKOV, HERCHCOVITCH;ALEXANDRE, LENY, MAKIN JAN MA, masterkey, OSKLEN, OSETUDIO, PANZERI, Palmd’Or, STOF, skif ,TOROPOPAUSE, VANISHING ELEPHANT, va-va, WORN BY, A.C.Design, ANREALAGE, BIORANA, COLAB, Dopie(TERRAPLANA), Faliero Sarti, Fil D’ araignee, FRY GALLERY, FAKE FICTION, Indean Jewely, Kagari Yusuke, Leather Island, RUST, SUPERGA, TERRAPAX, VICIOUS EAST, 凸&凹, Used

Comments are closed.