Interview

Rebekka Bach G-Star RAW women’s design manager

G-Star RAWは10/26(水)、9月にオープンしたばかりの旗艦店G-Star Store Ginzaにて、女性のためのイベント”G-Star Women’s Night”を開催。イベントを記念しオランダ本国のウィメンズデザインマネージャーRebekka Bach(レベッカ・バッハ)氏が来日した。
Rebekka Bach氏にG-Starと今回のイベントについて色々とお話を伺った。

―日本に来てみてどんな感想を持たれていますか?

日本は大好きな国の1つです。色々な国に行きますが東京という都市が一番いいなと思います。

―具体的にはどういうところが?

日本の方の服のセンスはとても素敵だと思います。男性も女性もファッションに気を使っていて、上から下まですべて綺麗にコーディネートされているのを見て素晴らしいなという感想を持ちました。1つだけでなくトータルのコーディネートに長けている方が日本には多いように感じます。ですから私も今回の来日で少しの間ですが色々と刺激を受けました。

―G-Star Store Ginzaですが、この店舗のコンセプトを教えてください。

都内では他に渋谷と表参道にお店があり、メンズ・レディース両方を取り扱っています。また、最近オープンした阪急百貨店のメンズ館ではメンズオンリーショップとなっています。そしてここ銀座もメンズ・レディースどちらのコレクションも揃えていますが、主に女性に向けた店舗にしたいと思っており、G-Starはレディースにも力を入れているということを皆様に知ってもらうために今回このようなイベントを企画しました。やはりG-Starといえばメンズコレクションを思い浮かべる方が多いので、今回このイベントを通してより商品知識と、何より一度試着されてこのアイテムの良さを少しでも多くの方に知っていただきたいと思っています。

―イベントについて教えてください。

このイベントはショーのバックステージをイメージして企画しました。メイクアップの場所があったり、音楽をかけたり。女友達と集まっていただき、わいわいと楽しんでいただければと思っています。

―このイベントではNARSとコラボレーションもしていますね。

そうです。スタイリスト、メイクアップアーティスト、様々な方に協力していただいております。

―では2012S/Sのコレクションについて教えてください。

ミッドナイトコレクションを発表しますが、シルクとレザーを中心に制作しています。1月2月に店頭に並ぶ春夏コレクションでは砂漠と70年代をテーマにしたコレクションを展開します。実はG-Starは大きく2シーズンに分けてはいなくて、時期に合わせて適宜作っていくというスタンスを取っていて、そのときに着たいと思うものがタイムリーに店頭で手に入るようなデリバリーを心がけています。

―作って売りに出すサイクルが早いのですね。

そういうことです。毎月新しいコレクションを出していますが、デニムは固定して定番のアイテムを発表しています。そしてG-Starは3Dの立体デニムの初代であるG-Star Elwoodにより注目されるブランドとなりました。膝の部分が丸く撓んでいて体に沿ったシルエットを可能にするデニムパンツになります。17年前にデビューしたG-Star Elwoodは形を変えず、そのままの状態で今も展開しており、細かなディティールをシーズンごとにアレンジして時代にあったもの作りを心がけています。

―G-Star といえばRAWデニムのイメージが強いのですが。

レディースのRAWデニムもフェミニンで履きやすい形に仕上がっています。ストレッチがきいていて、特にスキニーデニムは人気の商品です。

―日本人に合わせて形を変えていたりもするのですか?

いえ。国際的なブランドですので、ニューヨークの女性でも、東京の女性でもスカンジナビアの女性でもどんな女性にでも合うように作られています。女性の生き方やライフスタイルに焦点を当てて作っているため、特別国や地域を考慮してアイテムに違いを出すということはしていません。一貫して、新しいものが好きでタフな女性というものをイメージしてG-Starのコレクションをデザインしています。

―新しいものが好きでタフな女性というものが理想像としてあるのですか?

モダンで且意志が強く、同時にフェミニンでセクシーな女性が理想としてありまして、たとえ10年経ったとしても着られるもの作りをして、時代に流されない女性のための服を提案しています。

―この秋冬のおすすめコーディネートは何でしょうか?

デニムが好きなので毎日でも着ていただければと思うのですが、やはりスキニージーンズがおすすめです。新作のARC Super Skinnyは弧を描くシルエットになっておりレッグラインを細くみせ、またポケットは人間工学に基づいたデザインで、ヒップを小さく見せる効果があります。

―スキニーは世界的でも人気なのですか?

そうですね。今やワードローブには無くてはならないアイテムになったと思います。

―オランダといえばプロダクトデザインのイメージが強いです。G-Starもどこかプロダクトデザインに近い感覚でデザインされているという印象を持っています。

そのとおりですね。このブランドのスローガンは「JUST THE PRODUCT」です。スタイルをロマンチックに語るというよりは製品としてのクオリティーの追求をしています。ファッションファッションというよりも、1つのプロダクトとして完成され、加えてデザインに意味を持たせることが重要であると考えています。

G-star RAW:http://www.g-star.com/ja/

Interview & Text:Fumiya Yoshinouchi

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