Interview

Katie Gallagher

ニューヨーク在住の若き女性デザイナーKatie Gallagherは2009年に大学を卒業した後、New Yorkへと移り住みその僅か数ヶ月後には自身の名を冠したブランドでNew York Fashion Weekでフルコレクションデビュー。今年の2月にはセカンドシーズンとなる10A/Wコレクションをプレゼンテーション形式で発表した。

―10 A/Wのコレクションについて教えてください

10AWコレクションはもともと私がイメージしていた季節の色合いをより良く理解するために描いた冬の風景からインスピレーションを受けました。作品の縫い目は自然なフィット感を生み出すために女性の体のラインやプロポーションに合わせて包み込んだり曲線を描いたりしています。

―ファッションの道に進んだきっかけはなんですか

高校の頃は美術学校に行こうと決めていました。ロードアイランドデザイン学校に行って、4年間で確かな技術を身につけようと思いアパレルデザインを専攻に選びました。デザインと造詣美術の専攻を比較してみて、服のデザインが自己表現の上で最も自分に向いていると確信しました。

―どのようにしてブランドを立ち上げましたか

大学を卒業後僅か3ヶ月後に行われたファッションウィークで、私の2010年春夏コレクションを発表する場を得たのです。これが私を22作品から成るコレクション作りに駆り立たせました。その先のことはあまり考えていませんでした。これが私のずっとやりたかったことなのか、確かに自分のラインを作るのはいつも夢見てました。しかしこんなに早くその時が廻ってこようとは思いもしませんでした。この歳にしてそれができるというのは本当にラッキーとしか言いようがありません!自分のラインが将来どうなっていくのかとてもワクワクしています。

―あなたのファッションやグラフィックデザインのインスピレーションはなんですか

ほとんどの場合自分で描いた絵やイメージから膨らませます。デザインやモノづくりに関して特に厳密なインスピレーションというのはありません。

―あなたのファッション哲学を教えてください

自分で着たいと思うものを作ります。自分自身が着ようと思わないものは作りません。

―あなたの顧客について教えてください

世代を問わず、強くて自分を持っている女性です。

―各シーズンのテーマはどのように決めるのですか

これといったルールはありません。大体は自分のスケッチやデッサンから着想します。

―あなたの作品作りに強く影響を及ぼしたデザイナーや人物はいますか

特にいません。

―ファッションデザインを自己表現の方法と捉えますか

もちろん!ただ、資金面から生き残っていくことを考えると、自分のことや自分が表現したいものばかりに固執はできません。顧客のことや彼らが何を着たいのかを考えなければいけませんので。

―あなたにとってニューヨークとは?モノづくりにおいてどんな影響をもたらしましたか

ニューヨークは働くのには素晴らしい場所です。ここではあらゆるものにアクセスしやすく、特にガーメント地区は服作りに必要なものは何でも揃う、申し分のない場所です。

―作品作りにおいて最も大切なことはなんですか

パターンの技術です。私のパターンメイキングはちょっと変わっています。私はサイドシームを使いません。あと生地もとても重要です。適した生地無しでは作品は失敗に終わります。

―今日デザイナーでいることの難しさとはなんですか

金銭的なことですね。十分なお金が無ければ、発信したい明確なビジョンがあっても妥協を余儀なくされます。とても残念で歯がゆいことです。

―あなた自身のスタイルとはどのようなものですか

それは私の作品そのものです!私のコレクションは基本的に私自身のスタイルの極致ですから。

―今後のビジョンを教えてください

地道にワンシーズンずつやっていくつもりです。それが今わかる一番先のことです。コレクションや愛するもの全てを創り続けていきたいです。

Interview:Masaki Takida Translation:Natsuka Ueno

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