Interview

VERBAL×Reebok=Reethem of Lite

Reebokのグローバルキャンペーン「Reethem of Lite」のアジア太平洋地域クリエイティブ・ディレクターにVERBAL氏が就任。9月15日にはローンチパーティーを開催し、TRIPPPLE NIPPPLESやMADEMOISELLE YULIAと共にライブパフォーマンスを行い、「CLASSIC」シリーズとコラボレーションした楽曲も発披露され日本のキャンペーン始動を盛り上げる一夜となった。
パーティー終了翌日、クリエイティブディレクターに就任したVERBAL氏に就任に対する意気込み、これからの展望などについて話を聞いた。

―15日のライブお疲れ様でした。ライブ後も別の場所でイベントがあったみたいですが。

そうなんですよ。少し頑張りすぎました(笑)

―衣装もすごくよかったです。runurunuが製作していたようですね

そうなんですよ。全部Reebokのスニーカーで出来ています。僕が今回クリエイティブ・ディレクターに就任するにあたってまず考えたことが”東京からの発信”ということでした。僕の周りにおもしろいものを作るクリエーターがたくさんいるので、彼ら彼女らに売れる、売れないということを全く考えないでいいからスニーカーを渡したらどんなものが返ってくるのかを見てみたいという想いがありました。そこで僕はもともと彼の作品が好きで交流もあったので、スニーカーを使って衣装を製作して欲しいとお願いしたら、あの衣装が返ってきたんです。

―今着てらっしゃる服もReebokですか

そうです。これも川辺君(runurunu デザイナー)のもので。昨日イベントで着た服をオーダーしたときに3つ返ってきてその一着です。

―デザインに注文などはされましたか

していません。川辺君もそうですが、BALMUNGのHachi君や鈴木 淳哉君(Chlomaデザイナー)それに西由浩君と青木君がたち上げているBODYROTTENとか、東京の若手には凄く面白いデザイナー達がいる。川辺君には彼らの頭の中の宇宙のようなものが垣間見れるような作品を作ってもらいたかったので「ロボットみたいなものを」と伝えただけであとは丸投げです。それで彼らのすごいところは僕が想像していた以上のものが返ってくるので、、、、本当に驚かされます。

―彼らの提案する服は面白いかもしれないですが商品として市場に売りに出すことは難しいのではないですか

このままでは難しいと思いますが、これがヒントとなって実際の商品に落とし込むことは大いにありえることだと思います。例えばこの服は切り替えにリブを使っていますけど、じゃ商品は袖をリブで切り替えてみようかという発想が生まれるかもしれない。カルチャーが形成されるというのはこうした無心でものを作る人間がいることが材料となって達成されると思うのでそこは大切にしなければいけないと思いますね。

―今回のビジュアルに使用されているReebokのコレクションはVERBALさん自身もデザインに関わっているのですか

今回のものには関わっていません。このコレクションは”Reethem of Lite”というもので、ultraliteという新しいテクノロジーが使われていてすごく軽いんですよ。青と白のFreestyleというものは昔のデザインの中に新しいテクノロジーを落とし込んでできたものなんです。実はこのultraliteキャンペーンの真っ只中にReebokの方から声をかけてもらって、それでこのお題を頂いてビジュアルキャンペーンをどうしようかというのが最初のミッションになりました。ここからがこのプロジェクトの始まりです。それでビジュアルだけでなく全体をディレクションし、友人でもある一流のクリエーター達に協力してもらいました。

―今後VERBALさん自身がデザインもされていくのですか

はい。シューズは順次やることになっていますし、アパレルもやりたいと思っています。

―ビジュアルのイメージはどういうものだったのでしょうか
Reethem of LiteというテーマのLiteは軽いという意味ですが、撮影が地震の直後だったんです。そんな中で広告を打ち出すということで、僕なりに色々と考えて「relight the city」というサブテーマを自分の中で決め、「もう一回この暗い街に明かりを灯そうよ」という想いでこのテーマを決め、イメージに落としこむことにしました。トランポリンで飛び跳ねているビジュアルはまず軽さを表現して、背景にあるブロックが街を彷彿とさせるデザインで、ここから街に明かりをという想いとリンクするように制作しました。15日に行われたイベントでも同じように背景にブロックを並べて同じ想いを表現しました。

―今後VERBALさんの下Reebokはどのように展開されていくのですか
今までReebokは一流のスポーツ選手に何億というスポンサー契約を結んで、ブランドイメージ上昇というマーケティング戦略を行なってきましたが、これからは1からクリエーターと一緒にプロダクトを作っていこうという方向にシフトチェンジをしていきます。そこでグローバル クリエイティブ・ディレクターとしてSwizz Beatzが務めることとなり、僕がアジア太平洋地域クリエイティブ・ディレクターを任されました。
今まではReebokは若い人たちに聞くとグレーゾーンで、Reebokは好きだけどこれっていうワードがなかなか思い当たらないところがあるという感じでした。ですから一度そのイメージを解体してそのうえで構築していくということをやろうとしているのがまさに今回のプロジェクトです。

―VERBALさん自身はReebokにはどのようなイメージを持っていましたか

やはりテクノロジーですね。僕は学生の頃バスケットボール部に入っていて、Reebokのバッシュでバスケットボールのマークの部分がポンプになっているタイプのものを履いていました。最初に履いたのが実はこれで、他のブランドとは違いPump FuryだったりERS RACERのソールだったりとおもしろいデザインが印象的でした。あと当時はバスケに熱中していましたから、ジャンプ力アップするんじゃないかとか、ジョーダンみたいになれるんじゃないかとロマンを見させてもらいました。

―新しいReebokは今までの層に加え、東京のおしゃれな若者も巻き込んでいく、訴求していくということなのでしょうか
若い人たちに「Reebokってこんなおもしろいことするんだ」っていうイメージを伝えることが僕の役割ですし、実はもうすでにおもしろいことをしているので、僕がその架け橋になってしっかり伝えていけたらなと思っています。

―アジア・太平洋地域のクリエイティブディレクターとのことでしたが、日本だけでなく他のアジアの国々の方と連携していくことも考えていますか

是非していきたいですね。台湾や香港にも面白いことを形にできる人はいますので何かお題を通して表現してもらえればおもしろいかなと思います。
それに今はまたアジアでは東京がファッションの中心として君臨していますが、シンガポールや上海にもおもしろいデザイナーがたくさんいます。そういう人たちをどんどん引き出していきたいという想いは持っています。そして世界の人たちに、「アジアがすごいおもしろいことをしてる」そう感じてもらえるような仕事をしていきたいと考えています。

―最後に若い人たちにメッセージをお願いします

オープニングイベントは恵比寿ガーデンホールで大々的に行ないましたが、これからはもう少し小さなハコでのイベントも考えていますので若い人たちにも是非足を運んで頂きたいと思います。あとこんなことできるんですけどという意欲的な若者がいたら教えて欲しいですね。Reebokというキャンバスを通して、何かしたいという人、俺を、私を見てという人はどんどん発信して行って下さい!

Interview & Text:Masaki Takida, Fumiya Yoshinouchi

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