Interview

POTTO “山POTTO SHOP” 2/3

次考えていることがあるんです。でも見てもらわないとわからないと思います。POTTOは新しいことをやってるぞと。これは絶対必見です

→POTTO “山POTTO SHOP” 1/3

―そもそも東京を離れて地方で暮らそうと思った理由はなんですか?

それはやっぱり震災の影響です。子供が生まれたからというのが大きいです。場所はどこかは決めてなかったのですが良い機会だから一度東京を離れようと。
どっちにしろ(以前住んでいた)恵比寿は3人で暮らすのには手狭になっていたので。

―クリエイションをする上で不便さは感じないのでしょうか?POTTOというブランドは他のブランドと違い定期的に展示会などで作品を発表してないのでそういったブランドであれば東京から離れて暮らすことにそんなに不便さは感じないのでしょうか?

感じますよ。車がないと生活がきつい。
コピー機が近くにないとか銀行に両替機がないとか。

―そういうのではなくてデザイナーとして不便を感じないのかということですよ・・・。

でもちょっとしたものが東京であれば日暮里とかで簡単に手に入るのですがこっちだと手芸屋しかないのでなかなか難しいですよね。

―そんなに不便でもなさそうですね。

いや、不便です!ファスナーもちょこちょこ買えなかったり・・・。買い置きしておかないといけないんです。
まーでもそんなに不便じゃないような気もしてきました。広いですし。
お客さんが少ないのと友達が少ないのくらいです。

いや、今年から展示会やりますよ!東京でもやりますし、誰も来てもらえないこと前提で岡山でもやりますよ!

―それはいわゆるファッションのシステムにのった展示会になるのでしょうか?

普通が何かはわかりませんがシーズンはあまり関係ありません。

―年に一回ですか?

それも特に決めていません。
でも4月と秋ごろにやれたらいいなって思っています。

―それは量産するのでしょうか?

量産っていうほどはしません。自分でできる範囲のことだけをします。
例えばそこで50枚のオーダーが入ったとして50枚作るかと言ったら作らないけど5枚くらいなら頑張って作ります。
以前にも250枚オーダーしてもらったことがあるのですが5枚しか作れませんと言ったことはあります。

―あくまで自分の手で作ることにこだわりがあるんですね。

その辺はちょっとわからないですね。量産したくなくてやっているわけではないんですけど・・・。手作り以外やりませんっていうわけでもないですし。

―即売会みたいなこともされるんですか?

多分即売会みたいなものに受注もできるアイテムを混ぜると思います。

―取り扱い先を増やしたい気持ちはあるんですか?

増えたら増えたほうがいいですよね。でもそうなったらもしそのお店が4つあったらおなじのを5枚くらいは作らないといけないと思います。
だから同じものを作れないということではありません。

―展示会もやらないのに取引先がなくならずちゃんと続いているということは理想的ですね。

そうですね。優しいですね。

―山POTTO SHOP以外のPOTTOの商品はどのように店頭に並ぶのでしょうか?

商品がいくつか出来上がったらそれを送るかこういうものが欲しいと頼まれて作るかという感じですね。

―POTTOに関しては展示会もやっていないからお店側にとってもどんなものが来るのか出来上がるまでわからないということですよね。

そうですね。でもちゃんと考えて作っていますよ。

―東京に戻りたい気持ちはあるんですか?

今のところはないですね。
東京じゃなくてもいいんだけどなにかはやりたいと思っています。

―お店にはどういう人が来るんですか?

四国とかからも来てくれますし、基本的にはPOTTOというブランドを知らないで来る人が多いです。今より東京のお店の時の方が知ってる人しか来ませんでした。ブランドは知らないけどお店ができたことは情報誌とかで見て知っているみたいな人が多いです。岡山の情報誌にお店の情報が2回くらい載ったんです。岡山のコンビニではどこにでも売ってるようなタウン誌で、こっちではファッション誌はコンビニにほとんどないのでファッション誌よりメジャーです。
東京から来てくれる人は旅の途中でという方が多いですね。

でもみんなが思っているほど遠くないですよ。岡山駅から20分ですよ、渋谷から20分と考えたら近いですよね。買い物に行きますよ。

―でも山手線は3分に1本ありますけど吉備線は20分に一本しか電車通っていませんよ。

いや30分に一本です。みんな見逃すんですけど大体つり革の上蜘蛛の巣が張ってるんですよ。
横浜に行くのが渋谷から30分と考えれば山POTTO SHOPも近いですよね。同じ駅には最上稲荷(日本三大稲荷)もありますし来る理由があると思います。

―ここまで来たら逆にお客さんもゆっくりしていくんじゃないですか?

そうですね。電車も少ないのでそのタイミングに合わせて帰るという感じですね。1時間に一本しかない時間もありますし。

―話は変わりますがお店を作るうえでこだわった部分はどこですか?

全て自分で作るということですね。ラックは結構いいなって思っています。

―この什器を作るためにお店のオープンが遅れたんですか?

それはないですね。これは結構すぐ作れたので。
何かやってたんじゃないかなー。販売会とかがあったんだと思います。

―お店のものと他の店舗に卸しているアイテムは一緒ですか?

それはないですね。基本的にすべて別です。山POTTO SHOPにあるものはここでしか買えないものです。というより今は全部すべてのものが1点ものです。どのお店にあるものも。

―手作りにこだわりがあるんですか?

そういうわけではないんですけどでも次考えていることがあるんです。でも見てもらわないとわからないと思います。それをつぎ発表しようと思っています。それを見てもらうと「あー確かに」と。一点ものとか手作りとかそういう次元の話じゃないぞと。POTTOは新しいことをやってるぞと。これは絶対必見です。

―これは岡山までいかないと駄目だと。

いや東京でもやりますよ。
でも岡山でも行きますよね。「岡山でこんないいことがあるぞ」となったら無理してでも。

―イベントだけの為に東京から行くのは簡単ではないかもしれません。

東京の人はちょっとなまけているんじゃないですか?面白いことがあればどこにでも行きますよ。僕もしょっちゅう東京に行きますし。僕だったら東京からここまできますよ。1か月に1回くらい。まーでも何年かに一回でもいいですよ、ここまで来てくれるのなら。

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