Fashion Show

Charlie Le Mindu

2003年の立ち上げ以降、Peter PilottoGareth PughJ.W. Andersonなど多くの才能溢れる若手デザイナー達を輩出してきたロンドンファッションウィークのショースペース、On/Offは、今回からより更にインターナショナルなオーディエンスにショーを披露するためパリへ移動して開催された。

そのOn/Offを代表するデザイナーが、ヒューマンヘアを使用した全く新しいクチュールがもはや彼の代名詞となったスーパースター・オート・コフュール、Charlie Le Minduである。前々回のコレクションから、ハリウッド、ベルリンとインスピレーションの旅を続けてきたCharlieが今回辿り着いたのは、ミステリアスの地、アラビア。「Burka Curfew 」(門限後のブルカ。ブルカはイスラム世界のベール。)と題され、ミッドナイトを想起させるディープブルーとブラックのカラーパレットで展開されたコレクションは、Minx Nailsによる無数のネイルやヒューマンヘア、シフォンなどの極薄素材で構成され、ウィッグはコブラやクラウンのモチーフ。遮蔽と露出、そして力を与えることを意識したと語る通り、ベールに代表されるアラビアンカルチャーと、Charlieらしいセクシュアリティの極度の露出というタブーとも言える組み合わせが、コレクションに不思議なパワーを与え、自由なクリエイションを象徴している。スタイリングはAnna Trevelyan、メンズウェアを手がけたのはSean McGirr

なお、コレクションで使われたウィメンズシューズは公式HPから購入可能。

CHARLIE LE MINDU@ ON|OFF photos by CATWALK pictures Text:Yasuyuki Asano

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