今回(09A/W)初となるコレクションをロンドンで披露し好評を博した注目ブランドAnne-Sohpie Hotot。そのデザイナーであるAnne-Sohpie Hototに話を聞いた。
—今回のコレクション(09 A/W)についてお聞かせください
今回はロシア貴族とミリタリーの制服から着想を得ました。クラシックなメンズテーラリングに女性の様々な原型をミックスさせることに惹かれています。これは女性的なファブリックにジップのレイヤーをボディーに沿わせていることからもはっきり現れています。
—今回初のコレクションを終えてバイヤーやプレスからの反応はどうでしたか
コレクションに対する反応はとてもポジティブなものでした。私のデザインの特徴である、尖っていて(斬新で)個を強調していながらも(実際に)着ることが出来るデザインが気に入ってもらえました。
—あなたのスタイルについて教えてください
モダンで女性的なアプローチをしながら革新的なーラリング技術をクリエイトすることを目指しています。私のデザインはクリーンでありそれでいてエレガントです。私はファブリックを対比させることによってハイスタンダードでありながらタイムレス(時間を超越した)で他とは違う作品をクリエイトしたいと思っています。
—顧客像について教えてください
私の顧客はトレンドに興味を示しながらも彼女自身のスタイル(個)を保っています。外見からは彼女の強いパーソナリティが反映されています。ちょっと尖ったピースをクラシックなヴィンテージとミックスすることによって常に彼女自身のスタイルを追求しています。
—デザインにおいて性や女性らしさといったものはどのくらい重要ですか
私のデザインには質と共に官能的な感覚と結びつけられています。私は建築的なシェープで力強いシルエットを作り女性らしさへの妥協なしに女性らしいフォルムを形作っています。
—デザインアイコンはいますか
私はよくアートや建築といったもの(Zaha HadidやDavid Adjayeといったデザイナーの作品)をインスピレーション源にしています。彼らの作品は常に私のデザインプロセスにおいて重要なヒントとなっています。
—(Richard Nichollをはじめとし様々なデザイナーと作業をされていますが)他のデザイナーと働くことにより何か学ぶことはありますか
他のブランドと働くことは業界のビジネスサイドへの見識を深く広めることが出来ます。しかしそれ以上に才能のあるクリエーティブな人々とともに仕事が出来るということが一番の大きな理由です。
—どうしてデザイナーになりたいと思ったのですか
デザイナーの中には偶然の出来事によりファッションを志すことになった人もいますが、私にとってファッションというのは常に一番興味があったことなのです。文学、彫刻、その他のコンテンポラリーアートを楽しみますがそのどれもが私のデザインのインスピレーションの一部分として作用するのです。この(ファッション)業界で働くことが出来なければ私(心)は満たされないということを知っていたのです。だから自分のブランドを立ち上げるということはとても自然なことで私にとって単なる前進に過ぎないのです。
—あなたのキャリアにおいて誰か強い影響を及ぼしたデザイナー、人物などいますか
フランスのファッションシーンにおいてのゴルチェの型にはまってないアプローチの仕方というのは常に感心しています。LanvinやBalenciagaなどはメゾンとしての伝統や歴史を維持しながらも優れた想像力とクラフツマンシップに富んだコレクションを常に提案しています。
—デザインをする上でロンドンをベースにしているという点での良い点、悪い点があったらお聞かせください
ロンドンは最もクリエーティブに満ちた都市の一つだと思います。それは人種の多様性や制限の少なさから来るものでしょう。私は表現の自由を楽しみ常に新しくエキサイティングな才能を探しています。この人種(スタイル)のるつぼは表現の自由を作り出し若い才能にとって大きな可能性を与えるのです。
—今まで(生まれ故郷である)フランス、エジンバラ、ロンドンと3都市住んでいるわけですがどこの都市が一番インスピレーションを得ることが出来ますか
やはりデザインする上で一番影響を受けているのはフランス人であるということだと思います。しかしながらイギリスにも長い間住んでいるので文化やスタイルなどはかなり影響を受けています。こういったもの(影響)は私にとって計り知れないほどの財産になっています。
HP – http://www.annesophiehotot.com/