Interview

VACANT 2/3

“コミュニケーションの場所にして欲しいそれと同時にここから何かが始まって欲しいという気持ちがあるんです”

―Vacantはどういうものだとかどういう場所にしたいとかの理想像はなかったんですか

人と交流が生まれて行くところですね。Webが発達しているけどもっとフィジカルなコミュニケーションがやっぱり大事だと思うし眼と眼を見つめあって話していくということが大事で、やっぱりこの街だとどんな人が買いに来てくれるかもわからないしそこの衝突が見たかったんですよね。自分自身も話したかったし、話を聞きたかったし、誰かの、何か色んなものを見たいし、見せられたいし、そういう交流の場所というのが欲しかったんですよね。自分自身東京でそういう場所がないと思っていたし知らなかったのでとにかくコミュニケーションの場所というのをやりたかったんです。

―HPの画像は何を意味しているのですか

意味は無いんです。Vacantの為に作った物ではなく3年前位に友人と一緒にwebマガジンをやっていてその時に1月に1個作品を発表するという形で作ったものがあの画像なんです。Vacantで色々キーイメージをどうしようかなと思っていた時になんとなく思い出して、使っているんです。あれ自身に意味は無いけど無意識で自分の作っていたものが自分が欲しかった空間なのかなって。だから丁度良かったんだと思います。

―2010年始からブログを始めていますがそれはなぜですか

やっぱり情報の出し具合があまりにも少なかったというかウェブを自分が全て更新しなきゃいけなくて他の人達が担当したイベントも自分がデータを全てもらってから更新していたので全然更新できない時もあった。そうじゃなくて色々情報を発信しなきゃいけないしそういう風に情報を見せることでもっともっと人が集まってくれて色んな人を呼ぶことが出来る。勿論メンバーそれぞれがそれぞれに情報を出した方が良いなとも思ったし。ブログを始めたというよりは構造をブログ形式にしてメンバーが誰でもウェブをすぐにアップ出来るという状況作りにしたという感じで、メンバーがやりやすくしたと同時に見る人も見やすくしようと思って。

―twitterもやられていますよね

ネットの層的なものじゃなくてフィジカルな空間が欲しいなと思うのと同時にインターネットの強さもあるからなにかその中でtwitterというものが情報として見やすいかなと思ったんです。だからブログで流れるものも全てtwitterに流れるようにして。だからそれは機能として使っただけで特に流行っているものを取り入れていくというよりかは色々探った中で凄いアナログな作りをしているから取り入れたんです。うちのサイトってIweb(アップルの標準で入っているソフト)で全部作っているくらいなので。

―ドリームウィーバー(HP作成ソフト)とかじゃないんですね

そういうの覚えだすときりがないから直感的に出来るというのでiwebを使っています。iwebの機能を色々眺めた時にウィジェットを使ってここでtwitterの枠を作ってというのが一番楽だったんです。シンプルにもしたかったし。リニューアルの時に悩んだんだけど今はあればベストかなって。結局自分達のやるイベントしかうまくアップ出来なかったりスケジュールがわかりにくかったりとかそういうのが色々あったからとにかくシンプルに、且つ見やすくとなった時にブログ形式、twitterでニュースを流すというのを思いついたという感じです。

―プレスリリースはあまり出さないしいつも直前ですよね

遅いですね。それはもうちょっと出して行きたいのですが展示の期間が短いのでプレスリリースを出すタイミングが難しいんです。スケジュール管理をこれからはしっかりして人の目に触れるような感じでプレスしなきゃと思っているのでそれは今年の課題の一つですね。

―最近PRが入ったそうですがPRを入れようと思ったのはなぜですか

そういうことですね。折角やるもの、展示に対して人が50来るよりは100着て欲しい。数来ればいいというわけではないけど色んな人に伝えられる物、伝えたい物だから効率よく出来たらいいなって。今まではそういうプロフェッショナルがいなかったので。まだわからないけどとりあえずその仕組みを自分達の中で取り入れていかないと色んな人に伝わりにくい。だからそれは当然の流れというかあるべくしてあるものだと感じたから今になって必要性を感じますよね。



―どういう人に見て欲しい、来て欲しいとかいうのはありますか

さっきここをコミュニケーションの場所にして欲しいと言ったけどそれと同時にここで物を作って欲しい、ここから何かが始まって欲しいという気持ちがあるんです。

―カルチャーが始まって欲しいという意味ですか

大きく言えば。でも個人的な作業でいいんです。粘土こねたりとか、紙飛行機作ったりとか。それが人と人との出会いでもあるし、凄い創造的なことでもあると思うしそういう何かを作りたい欲があったり、人と出会いたい欲があったり凄い意見を溜めているものがあってそれを交換し合いたいと思っている人が来てくれたら自分の理想とするような人との関係が生まれてくれるのかなと思っています。勿論単純に来てくれて逆に何か作りたいとなってくれたりとかしたらそれはそれで嬉しいのでとにかく色んな人に来て貰いたいと言うのはありますね。

―今現在やってる展示とかスペースの仕方はどうやって決めているのですか

常に1階、2階のスペース貸しはしています。

―一階のショップも常に貸しているんですね

毎週月曜日一応定休日にしてやっているけどアパレルの展示会であったりファッションショーも幾つかあったけどそういうのでいきなりクローズすることはあるから不定休という形になっています。メインとしての会場は2階になっているけど1階の壁とかも特別展示に向けて変えたり、使い方も決めすぎちゃうとつまんなくなっちゃうのでいきなりカフェが2階に移ってもいいのかなと思う。キッチンが1階にある以上それはやりにくいけどそこはあまり限定せず色んな使い方、自分達が想像してなかったような使い方を借りる人にして欲しいと思っています。

―ご飯もあるんですか

2月6日から始まるんです。土日の週末だけその人達が来てくれて。ビーガン料理で動物性のものを使わない、ミルクもそうだし、お肉もそう。そういうのを作っている人がいて土日はその人のランチプレートでそれ以外はその人と一緒に共同開発したサンドイッチみたいのを出すという感じ。ケータリングというよりかは日雇いシェフみたいな感じで。今はドリンクだけだけどなかなかここに来てドリンク飲んでゆっくりしていく人がいなかったので。

―あることも知らなかったですね

最近やっと看板を作って外にドリンクメニューを出しているからちょっとはわかるかなと思うんだけどフードが出ることでまたちょっと違うかなと思って。人が集まる場所ではやっぱりフードというものも大事だし、衣食住の食が大事だなと思って。それはやりたいとずっと思っていたから丁度高円寺でべジ食堂を経営している人がいてその人と出会えたからやっとフード出せますと言う感じになったんですね。

―ランチだけなんですか

昼12時からですね。基本は1時からやっているんだけど土日だけはランチがあるから12時から6時まで。6時以降はイベントがあるからその時はケータリングっぽくなったりするかもしれないですね。でも基本はランチという感じで。

―今は自分達でオーガナイズしているイベントの方が多いのですか

若干多いかもしれないですね。勿論外部でやるのも楽しいけど展示となったら自分達no ideaとしてやるものが多くて2階の展示プラス1階で展示とかイベントとか色々やりたいなと思っていてセミナーであったりワークショップであったりというのを毎日やれれば理想かなとは思っています。「毎日あそこ何かやっているぞ」となれば「ちょっと今日行って見よう」とかなるからイベントの継続している感じというのは出していきたいなと思っています。だからno ideaが主体になってやっていくイベントをもっともっと増やしていきたいです。

―そこに基準はあるのですか、どういうのをやりたいとか

さっきも言ったように全然知らないから基準を設ける間もなく今思いついたことをどんどん書いてみんなで話し合ってそれやろうという感じだからそこに一定の基準があるわけではないんです。何かやろうとなったらみんなでそれを練り上げて一つの形にしていく形です。

―一人で責任を持ってやっていくという形ではなくてみんなでチームとして進めていくという形ですか

担当者がいてその人が中心になって動いていく感じです。みんなそれぞれの個性が出るイベントになれば面白いので。ある程度個人責任がありつつでもやっぱりno ideaの色というか活動をみんなで話し合ってという感じですね。

続く

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