Interview

COMMUNE DE PARIS 1/2

 
パリ発のクリエイティブ集団「COMMUNE DE PARIS(コミューン ドゥ パリ)」は、ブランド設立5周年を迎えた。
デザイナーはAlexandre Maïsetti (アレクサンドル マイセッティ) とSébastien Lyky (セバスチャン リキィ) 。COMMUNE DE PARIS(コミューン ドゥ パリ)は、革命政府パリコミューン誕生の年、1871年のパリをブランド アイデンティティとして掲げる2人の若きパリジャンにより、ファッションとグラフィックアートの世界で活動す るクリエイティブ集団として2010年に誕生した。ファーストコレクションを発表してから瞬く間に世界中 に彼らのクリエーションは浸透し、伝統的な職人技をベースに、現代的なアートコンセプトが重なりあうクリ エイティブを見事に融合させたParisianならではのコレクションを次々と発表している。
COMMUNE DE PARISのクリエーションはファッションだけにとどまらず、ASTIER DE VILLATTE とのテーブルウェア、LIPとの時計など、COMMUNE DE PARISのアイデンティティーに同意したクリエイター 達全てを巻き込み、その世界を広げている。
ブランド設立5周年を記念し、デザイナーの2人が来日、昨年の9月にはInternational gallery BEAMSにてPOP UP STOREも開催された。
 
 
―COMMUNE DE PARISがスタートしてから5周年を迎えましたがどのような気持ちでしょうか?

ブランドをスタートして5年を迎えられたことは素直に嬉しく思いますし、この5年間自分たちがやってきたことにはとても満足しています。これからももっともっと進化していかなければいけないと思っています。

―ブランド設立当初とクリエイションなどに変化はありますか?

ブランド設立当初から基本的にやりたいこと、やろうとしていることにほとんど変わりはありません。しかしたくさんの経験を積んできたことにより活動の幅も広がりましたし、より広い視野をもち物事を捉えることが出来るようになりました。

―今回の来日では5周年を記念した限定アイテムも発表しました。そのグラフィックにはどのような想いが込められているのですか?

5周年記念のアイテムはInternational Gallery BEAMSの為のエクスクルーシブなデザインです。フランス語でハッピーバースデーCOMMUNE DE PARISと書いてあり、イラストはピストルの先が蝋燭になっています。蝋燭はお祝いのイメージを表現し、フランス革命の歴史から発足したブランド名にちなみピストルを描き、フランスの赤と青を加えています。

―今回2度目の来日とのことでしたが、行きたいところや行く予定はありますか?

前回は京都と大阪に滞在出来て凄く楽しかったです。今回は時間が短いので東京にしか滞在できないのですが築地に行きたいです。
それとキディランドに買い物に行きたいです。子供の為でもあるのですが、自分たちのお気に入りの場所でもあり買い物を楽しみたいです。

―東京の街の印象はどのように感じていますか?

東京は素晴らしい街で、あらゆるものが揃っています。ファッションにおいてもビッグブランドのほとんどがブティックを出店しています。その反面、小さな専門店も所狭しとあり、緑も多く、大都会にいるという感じがしない。まだまだ行きたいところはたくさんありますし東京は凄く好きな街です。
パリはとても歴史のある街ですが、東京に来ると近現代の建築物の多さに感動していますし、銀座や青山のブティックのビルは興味深いデザインのものが多く、印象的です。街角の標識や店内のディスプレイもわかりやすく親切ですし、洗練されているなと感じています。

―COMMUNE DE PARISの日本での旗艦店も近いですかね?

勿論です!次回来日するときにはその御報告ができると思います。(オープンの予定は)2週間から2年の間ですかね(笑)。

―コレクションはどのようなものからインスピレーションを受けますか?

基本的にはテーマを決めてコレクションに向けるのではなく、私たちが日々出会ったものやこと、そういったものからインスピレーションを受け、コレクションを作成していくうちにテーマが出来上がっていきます。

―デザインするにあたり一番重要なことは何ですか?

何よりもCOMUNE DE PARIS(市民革命パリコミューンの1871年のパリをブランドアイデンティティとして掲げる)というブランド名に込められた意味が自分たちのベースとして揺らぐことのないテーマとして存在していますので、そこに様々な解釈を付け加えて新しいものを生み出していくというのが私たちにとって一番重要なことです。

―このブランドが世界各国で受け入れられた理由とは何だと思いますか?

先ほど申し上げた通りCOMUNE DE PARISというブランドとしてのテーマ性を強く打ち出したこと。パリの主要セレクトショップで取り扱ってもらったというのが大きいと思います。それに日本というマーケットは世界的に見ても大きくて影響力がありますので、日本の有名なセレクトショップで取り扱われることによりフランス国外でも知られるようになっていったのではないかと思います。

―COMUNE DE PARISというブランドは様々なブランドとコラボレーションしていると思いますがコラボレーションの魅力について教えてください。

コラボレーションというのは2種類あると思います。ひとつは相手の仕事が好きで興味があり、自分たちのブランドを成長させてくれる、表現してくれるという興味本位でのコラボレーション。もうひとつは同じような価値観を持ち、コラボレーションすることにより相乗効果で全く新しいものが生まれる。コラボレーションは毎シーズンするわけではないですし、一つの作品を創るのにも膨大な時間がかかります、お互い求めていることが同じとも限りませんのでタイミングと機会が合ったときにはじめてそれが実現します。
コラボレーションというのは自分たちのDNAの中枢にあると思っています。今までコラボレーションしてきたブランドは伝統や文化を大事にしているブランドばかりでしたので、そういったものへの敬意を払いコラボレーションすることが私たちにとって自然なことだと思っています。

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