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Secori Gallery Ethical Fashion Exhibition

6月21日、ロンドンのOld Streetに位置するギャラリーArbeit にて、エシカルをテーマに東京で活躍する若手デザイナーを集めた、Secori Gallery Ethical Fashion Exhibitionのプライベートビューが開催された。

Secori Galleryとは、杉野服飾大学やエスモード、coconogaccoを経て昨年渡英し、現在はロンドンカレッジオブファッションで学ぶ日本人キュレーター、Shinya Miyaura氏により立ち上げられたプロジェクト。「Nomad Gallery」というコンセプトのもと、毎回異なるテーマと会場で、東京で活動する若手を中心とした様々なアジアのデザイナー達を、ヨーロッパに紹介していくことを目的としている。

初のエキシビジョンとなった今回のテーマは、エシカル。1997年の英国、当時のトニー・ブレア首相の発言によりロンドンを中心に広まる事となったこの言葉は、「地球環境や社会に配慮している」ということを意味し、日本でも近年少しずつ広がりを見せ、特に昨年の震災以降はより注目を浴びている概念である。

日本よりエシカルという言葉が浸透しているイギリスでは、ファッションにおいても、毎回ショーで環境問題を提起するヴィヴィアン・ウェストウッドをはじめ多くのデザイナーが賛同し、またブリティッシュファッションカウンシル主催のEstethicaでは、Dr NOKIを中心にエシカルなデザイナーの合同展やマガジンの発行も行われている。

今回Shinya Miyaura氏の呼びかけにより集まったレーベルは、Yuya Miura、Keita Ebihara、qwertyの3つ。特にオノヒロキ氏によるqwertyは、ファストファッションの商品を分解しニードルパンチでたたき合わせた生地から各アイテムが製作されており、環境問題だけでなくファストファションの爆発的な広まりによる現代のユニフォーミズムへの社会的なメッセージも感じさせた。

次回のSecori Galleryは新たな会場とテーマのもと、ロンドンファッションウィークSS13に合わせ9月半ばに開催される予定。

Photo:Takaaki Miyake Text:Yasuyuki Asano


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