Party

DSM×FRIEZE ART FAIR Party

10月12日 ロンドン DOVER STREET MARKET にて、FRIEZE ART FAIR のインスタレーション兼パーティーが開催された。

FRIEZE ART FAIRとは国際的にも知名度の高いアートフェアであり、今年は10月11日から14日までの日程でロンドンのリージェンツパークの特設会場を中心に開催される。特に現代アートの盛んなロンドンでは、セレブリティーや有名なコレクター、ギャラリーや美術館関係者までもが駆けつけるという注目度の高さを感じさせるフェアである。

会場のひとつとなったのは、ロンドンで根強い人気を持つコムデギャルソンによるセレクトショップ DOVER STREET MARKET 。ロンドンのファッションシーンの中で特別な存在感を持つショップでの開催という事もあり、多くのファッション関係者が集結。ローズベーカリーのケータリングやシャンパンが振る舞われる華やかなムードの中、有名アーティストやデザイナーによるインスタレーションが行われ、普段の店内はギャラリースペースへと姿を変えた。

来場客がまず目にするのは、パリ在住の写真家 Rene Burri の写真を使ったウィンドウインスタレーション。巨大なブロックの様なモチーフをキャンバスに、様々な写真をコラージュした作品を発表した。人のひしめき合う地下フロアには、Rene Burri 本人によるサイン会が行われ、今までのキャリアを納めた写真集を購入したファンらが長い列をなしていた。

今回最も存在感を放っていたのは、Aitor Throup によるインスタレーション。DOVER STREET MARKETとのコラボレーションアイテムを始め、シグネチャーであるドクロバックや黒いフェンスや針金で作られた人や馬のスカルプチャーが登場。ガラスケースの中や窓際にひっそりと置かれたもの、さらに天井から大胆に吊るされたものなど、店内様々な場所に Aitor の作品が置かれた。

イタリアを代表するファッションブランド FENDI の代表的バックであるバゲットバックの15周年を記念したインスタレーションは、アーティスト Tom Sachs のメタルで作られたカラフルなバゲットバックを使用。一階には、まるで天井へ伸びる根を張った木の様にバックが繋げられ、違うフロアにはFENDIのアクセサリーの全てを手がけるシルヴィア・フェンディ自らの姿があり、バック購入者を対象にサイン入りのブックが贈られた。

多くの人が行き交う階段には、上から吊るされた複雑に絡み合ったダンボールやロープが印象的な m_moriABC の作品が飾られ、さらに地下フロア奥にある洞窟の様な空間内には、ダンボールで作られた棚の様なものが置かれ、靴のディスプレイとして使われていた。

さらに、この日に合わせて定期発行されている Style zeitgeist と パリ発のマガジン some/thing magazine の新刊のローンチも行われた。Style zeitgeistではパフュームラインの Comme des Garcons Parfums をフィーチャー、川久保玲氏のインタビューも掲載されている。

アーティストやデザイナー自らの姿、それぞれ異なる個性が光るインスタレーションを一同に見る事ができるという見応え十分のインスタレーションは、時に入場規制がかかる程の大きな賑わいを見せていた。

Photo:Yuta Fukuda Text:Yukari Inatomi


Comments are closed.