Fashion Show

KRISVANASSCHE

真っ白なインビテーションに記された「TEE」の文字。もともと肌着として生まれたTシャツは、若者の反体制を示すものとして、時にはアメリカの象徴として捉えられながら浸透していき、今や年齢や国籍、スタイルを超越した男性のベーシックとなった。また近年はデザイナー達により積極的に異素材などを用いて再構築され、未だに進化を続けているアイテムでもある。

KRISVANASSCHEは今回そのTシャツをテーマに、初期のコレクションを思い起こさせるツイストを加え、テーラリングとスポーツの要素を融合した。

フロントと襟はポプリンシャツ、バックと袖はジャージーTシャツでできたトップスなど、一見シンプルなアイテムは、様々なコンビネーション、バリエーションでTシャツのディティールが緻密に組み込まれている。

ジャケットやブルゾンにもジャージーの切り替えや袖を取り外し可能なジップが取り入れられ、またパンツもドローストリングスやエラスティックウェイストでスポーティに。

カラーはホワイトやベージュ、ブラックにクリスらしいライトブルー。LEEとのコラボレーションによるデニムはよりアメリカンなカジュアル、ワーク感を与えながらも、現代的なリラックス感を与えたシルエットでクリーンに仕上げられている。

4シーズン目となったEASTPAKとのバック類は、定番のバックパックから小型のショルダーまで充実した展開。特に新しく登場したボストン型の4ウェイバッグに注目したい。

Text:Yasuyuki Asano


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