KENZO

Opening Ceremonyの創設者であるHumberto LeonとCarol LimによるKENZOの2シーズン目のメンズショー。現在AW12シーズンのニューエラやバンズがストリートで人気を博し、ますます注目が集まっている。

今回のコレクションのスタートポイントは、1970年に高田賢三氏がパリにオープンしたブティック、「ジャングル・ジャップ」。自ら差別用語を冠したこのショップは、当時西洋のファッションシーンに衝撃を与えた初のコレクションが発表された場所でもあり、「East-Meets-West」と形容されてきたKENZOの原点である。

HumbertoとCarolは最近訪れた南アジアのジャングルと、生活の拠点としているパリとニューヨークの都会をミックスすることで、現代のKENZOにおける「ジャングル」を表現した。

広大なスペースでサーカスのようなアクロバティックな演出からスタートしたショーで、まず目を惹いたのがトラ、ヒョウ、クロコダイルなどのアニマルモチーフ。アブストラクトなヒョウ柄やジュエルトーンのマイクロカモフラージュなど、どのグラフィックも絶妙にデフォルメされ、また他のプリントやサファリカラーとの切り替え、レイヤードで洗練されたポップ感を見せる。

スウェットやポロシャツなどベーシックなスポーツアイテムにはガラスビースの刺繍でデコレーションが施される一方、ワイドパンツやバミューダショーツなどコットンや軽量ナイロンを用いたリラックスしたサイズ感の流動的なピースは、快適で機能的な仕上がりに。

アクセサリー類は、タイガーストライプのチャッカスニーカー、クロコダイルプリントのサングラス、またハーネス付きのカンテーン(水筒)など、来シーズンもコンクリートジャングルをヒットするであろうアイコニックなアイテムが揃った。


Comments are closed.