11月13日、Starworks Londonのプレスデーが開催された。Starworks GroupはアメリカNYに本社を持ち、誰もが知る数々のビッグメゾンブランドを顧客とする老舗PR会社だ。ロンドンで行われた今回のプレスデーは、カフェスペースも併設されている広々としたショールームにて開かれ、たくさんのプレス関係者が足を運んでいた。
Roksanda lilincic、Peter Pilotto、Jonathan saunders、Marios Schwabといったお馴染みロンドンコレクションブランドの新作が会場を彩った。
Roksandは60年代テイストのエレガントなカラーブロッキングのコレクションに加え、カナダ発のアクセサリーブランドALDO Riseとの初のコラボレーションとなるTストラップのパンプスが合わせられる。
Marios はヌードカラーのオーガンザにふんだんにあしらわれたスワロフスキーやジュエルが美しいドレスや、上質なカシミヤに細かい刺繍を施したニットなど、オリジナリティのあるどこか幻想的なデザインを繊細な作りで表現していた。
ミラノコレクションのErmanno Scervinoは、イタリアのパッションを吸い込んだようなパワフルなオレンジがモノトーンに映える。サルトリアの伝統を受けるシルエットははあくまでもクチュールライクでエレガント。
メンズウェアのブランドも豊富に揃えられた。
A.sauvageはディレクター、フォトグラファーとしても手広く活動するAdrien Victor Sauvageによって手掛けられるロンドン発レーベル。ガーナの家系を引いているというバックグラウンドから、アフリカの伝統からインスピレーションを受けたクリエーションを展開する。今季はシンプルなシルエットのテーラードJKにもネイティブアフリカンのプリントが載せられたり、ラペルの下に鎧の様な民族風の装飾が縫い付けられたりと遊び心が溢れる。Dr.Martens とのコラボレーションシューズもトライバル模様で新鮮だ。
HoriyoshiⅢはHarvey Nicholsでもヒューチャーされる日本の刺青アーティスト三代目彫よしのグラフィックを用いたレーベル。今季はウィメンズウェアも展開。ダークな印象のダイナミックな絵柄も柔らかいシフォン地に載せられて、神秘的な表情を見せていた。
アクセサリーでは、定番のシューズブランドNicholas Kirkwoodが華やかにエントランス前に並べられた。模様を型どった金属のヒールやオリエンタルな香り漂うパンチングレザーといったユニークなコレクションが揃う中、特に膝下までの長さのある豪華なグラディエーターサンダルは一際、目を引いた。
アイウェアもKsubi、House of Holland、KAREN WALKERと充実のラインナップ。KAREN WALKERからは、フレーム部分が草花やウサギの透かしの模様になっている、手の込んだ作りの新作が発表された。今までも動物もチーフをさりげなく取り入れるアイテムを打ち出してきたKARENらしいサングラスだ。
LACOSTEは特設ブースを開設し、インスタレーションビデオを上映。創立80周年を記念したスペシャルラインCelebrating Eighty Unexpected Collectionを打ち出した。定番のポロシャツも胸元にワニのワッペンと供に「80」のロゴがデザインされたものや騙し襟のプリントされたタイプなどプレミア感漂うコレクションだ。
ヤングターゲットに向けたデザインを提案するラインLACOSTE L!VEからは様々なグラフィックアーティストとコラボレーションを果たしたポップなTシャツが発表された。
その他、Kate Spade New York、Lulu&Co、Hudson Jeansなど華やかなコレクションが展示された。
Text:Akiko Sakuma