トルコ人デザイナーZeynep TosunのA/W14コレクションのインスピレーションは、1970年代のシルエットとモダンストリートスタイルのスピリット。”OXIDISED”と題されたそのコレクションは、中性的でスポーティ、且つ贅沢なアプローチに、70年代後半の要素を取り入れたものとなった。
酸化というOXIDISEDの意味通り、モダンとレトロの化学反応をうまく表現しているように感じられた。カラーパレットは全体を通して、さびて枯れたかすんだブルーのような色をはじめ、落ち着いた秋っぽい色彩でまとめられた。
コレクションを構成するのは、パフィジャケット、強調されたショルダー、ニーハイスカート、ハイウエスト、レイヤードロングラインドレス、レザー、タートルネックスウェットシャツの上にオーバーサイズのコート。全てのルックに、ヴィンテージのポンポンが付けられたスカルキャップと足首までのヒールブーツを合わせて、更に目立ったスタイルとして、ハイウエストのパンツにビックベルトでまさに現代的要素と70年代の要素を上手くミックスしたスタイルを作り上げた。
またZeynep Tosunは世界的有名なトルコのレザーブランドDeri Tanitim Grubutとコラボレートしており、このコレクションの中でリッチなテキスタイルを使用することにより、ラグジュリーな冬の暖かさを生み出した。
Text:Ayano Santanda