YMC

16 SS CollectionのYMCは、ブランドの本質的なスタイルはそのままに、オーセンティックな柄(チェック、ストライプ) 、デジタルドットパターン(カモ)、手書きローテクのコミックイラスト、無機質でシャイニーな生地、ナチュラル素材(ストロー、コットン、スエード)を使用。
コレクションの配色も、インディゴ、ジェード、ネイビーとブラックと対になる絶妙なセージ色、また、ミッドブルーとくすんだピンクと多種多様なカラーパレット(と素材)を確信犯的にベーシックシルエットとミクスチャーすることにより、高度なバランスでコーディネートを仕上げてみせた。
 
コレクション中にある、中近東男性の民族衣装で日常着でもあるカフタンからインスピレーションを得たロングシャツは、今まで欧米カルチャーとデザインバランスから外れることのなかったYMCにとって、かなりユニークで新鮮なアプローチ。カラーはクリーンなホワイトと、テディボーイパンクなチェックが一押し。
 
今期はその他に、つなぎとフルレングスのワイドパンツが特徴的。つなぎは、リラックス感溢れるシャンブレーと、モダンで男臭いピンストライプのダークネイビー。特にフルレングスのワイドパンツは、オーバーサイズ気味のサイズをチョイス。
 
コレクションではまた、新鮮なバランスシルエットとモダンで目を引く質感を作り出すことが出来る、最新のテクノロジーが採用されたファブリック(メタルカラーのナイロンやボンディングされたコットン、リネン)にも注目。
その他、防水加工のリネンを含んだ贅沢なインディゴ染ブロケードコットンは、スエードアイテム (ラグジュアリーなスエードで仕立てたバイクスーツやアイコニックな1970年代のモトクロスに影響を受けたジャケット) と対になっている。
 
アクセサリーではイギリス・ロンドンの老舗Christy’s(クリスティーズ)別注のボウラーハット。
フットウェアーは、スニーカーソールとベルクロストラップでさらに進化したユーティリティーなパンク(グルカ)サンダルと、踵をカットオフしたユニークなスエードデザートブーツ。
クラシックなのにスポーティー、ベーシックなのにモダンという、YMCの胆(きも)でもあるOFF BEAT感がこの二つのシューズに凝縮されている。


Comments are closed.