Fashion Show

ROBERT GELLER

ロバート ゲラー2016年春夏コレクションは、彼自身が生まれ育ったハンブルグ海岸付近の 故郷に思いを馳せ、夏景色の中、風を受けて膨らむ帆や水などから着想を得ている。
 
日に焼けて色褪せたようなファブリック、ひび割れたテクスチャーは、航海の間に古びて くすんでいく様子や海水と日光に触れた続けたことによる変化を表現している。 ジャケットにはメモリーナイロン(経常記憶素材)が採用され、思い通りにしわを付けたり、伸ばして形づけることができる。非常に薄い素材でできたボマージャケットやショーツは海 というテーマを象徴し、またエンザイムウォッシュコットンは時を経て季節を重ねるごとに 馴染んでいく心地よさを感じさせる。
ノルディックの夕焼けにも似た色調はカドミウムレッドに始まり、ウォッシュドアウトブラウン、インディゴ、ネイビーと真っ赤な太陽が海に沈む様子を彷彿させる。
大海を思わせる描写はコレクション全体で表現され、水滴模様に刺繍されたブレザー、シャツ、トラウザーや同柄がプリントとして再現されたショーツやパンツ、波紋が浮かぶ夕暮れの水面に反射する光を表したカスタムプリントや、風にはためくオーバーサイズコートやパンツに見る ことができる。
ロープを用いたディテールは、襟元やロバート ゲラースタイルを象徴する(オープン ジャケットの上に巻かれた)ベルト使い、またトラウザーのサイドに垂れ下がったタイに落とし込まれポエティックな雰囲気を漂わせている。
 
2016年春夏コレクションでは特筆すべきコラボレーションとして、長年パートナーシップを 組んできたCommon Projects(コモン・プロジェクツ) との間にワイドストラップが特徴的な ラウンドシューズを展開、また新たに注目の日本ブランド”Suicoke(スイコック)”よりサンダルを発表する。
上記以外にも、日本ブランドSIWA(紙和)とのコラボレーションバッグが登場。耐久性のある (破れない独自の障子紙)を用いた素材感は、使い込んだ存在感と快適さを表現するテーマに ぴったりな装いを完成させり。
ショーの中では、腕時計のコラボレーションとしてCasio G-shock MT-Gモデルを手首に付けた モデルも登場した。


Comments are closed.