SS16 シーズン rag & bone はパラシュートとパルクールをインスピレーションとした動きの自由という概念を探求した。
　
パルクールとは走る、飛ぶ、登る、フリップなどの移動動作で体を鍛える方法でフランスの兵士トレーニングのプログラムに由来するスポーツ。そのアクロバティックなパルクールのトレーサーを起用して撮影した映像とルックブックを通して今シーズンのテーマであるパフォーマンスウェアのムードを表現している。股下がスラウチーにドロップしたパンツやサイドジップのディテール、通気性の為のパーフォレーション、ゆったりとしたT-shirt, 可動域を高める為に排除されたシームなど、機能的なディテールが多く取り入れられている。動いた時に波打つようなテキスチャーが特徴的な軽量のアウターは、パラシュートからヒントを得て作られた。コレクション全体を通して気安さにフォーカスを当て、カーゴパンツやシワ加工を施したT-shirt などがスーチングからリネン素材まで展開する。
カラーパレットはぱきっとした白からストーンやグレーのシェードなどの落ち着いた色味で展開し、差し色としてストライプを加えた。同色の異素材をレイヤードしたワントーンのスタイリングは素材の軽量感を強調するとともに、都会のユニフォームを連想させる。
またサテンのジャケットとチンツのシャツなど、マットな素材と光沢のある素材を組み合わせることでコレクションに深みを加えている。
新作のアクセサリーはリュックやダービーバックパックなどのブランドのシグニチャースタイルをコレクションと同じ素材で展開したものが登場。フットウェアはスポーティーなスタイルにフォーカスを当てておりFlynn Trainer と銘打った新作が登場する。