2017春夏コレクションは、散歩をする、そんな気負わない楽しい時間を過ごそうと言う意味を込めた「la flânerie parisienne(パリジャンの散歩)」がテーマとなっている。
パリにあるチュイルリー庭園(les Jardins des Tuileries)にはMONSIEUR LACENAIREが思い描くパリジャン達の姿がある。庭園にある小さな遊園地や池にボートを浮かべたりして子供と遊んだり、サイクリングをしたりと、ゆったりとしたパリの時間を過ごす人々のように。
今回、ルイ・ヴィトンのトラベルブックシリーズにも起用されたアーティスト、Brecht Evans(ブレヒト・エヴァン)がこのコレクションのために製作した作品は、パリジャンが集うチュイルリー庭園の風景が舞台となっている。登場人物には過去のMONSIEUR LACENAIREのビジュアルで登場したモデルが数多く盛り込まれており、コレクションでは作品をプリントした特別なアイテムも用意した。
今回のテーマを、来場者が思わずお昼寝をしたくなる様な静かなショーで表現した。会場を埋め尽くす紙は海を表現し、歩くたびに小さな波音がたつ。その中で眠る最新コレクションに身を包んだモデルたち。モニターに流れるジャック・タチの古い映画のシーンは紙の海に漂うモデルたちの夢を表している。
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