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rooms 22 review 1/6

2011年2月15~17日、H.P.FRANCEが主催する日本最大規模の合同展示会“rooms”が代々木第一体育館で開催された。22回目の開催となるroomsは、CONNECT をテーマに、およそ400ものブランドが集まった。

写真は、ロサンゼルスを拠点に活動している“HEARTBEAT-SASAKI”。が、会場入口にドローイングする様子を撮影したもの。自身の心音にあわせ、無心にドローイングする姿は圧巻だった。今回、rooms会場内でドローイングインスタレーションを行っていた。


Photo:Atsushi Fujii

roomsの会場作りは、FASHION、ACCESSORY、PRODUCT 、Kids等のジャンルで、会場エリアの区分けをして、来場者が見周りやすくなっている。ただ、出展ブランドの数の多さに加え、デザイナー本人が立っている場合がほとんどなので、話をする時間を考慮すると、一日で全てを見ることは難しい。

今回の取材では、気になっていたデザイナー、ブランドや心惹かれたブース、作品を、集中的に見て周った。その中から更にピックアップして紹介していく。

エントランスでは、roomservice vol.12の巻頭特集“made in TOKYO”のフォトシューティングで使用されたスペシャルピースが展示されていた。
表紙に使用されていた“Kami-no-hana”は、Fuko Kawashima & Daisuke Yoshinoが手がけたドレス。スタイリストのShinichi Miterの“Kagerou”は、NIKEのスニーカーを解体し、それをドレスとして再構築したもの。人毛を素材に使用しているマスク、甲冑、ブーツは、Hidenori Nishimuraによるもの。誌面では、SOMARTAのボディースーツとスタイリングされていた。

PRODUCT AREAは、ファッションプロダクトをコンセプトに、イノセンスやキャンドル等のフレグランス、レザーケア用品、店舗向け什器等、ファッション性のある様々なブースがみられた。あの密売東京のブースも。
このエリアに出展していた“flux”。は、アムステルダムのブランド。デザイナーのDouwe Jacobsは、2008年 TU Delft 卒業。卒業作品でもあるフォールディングチェアを製品化した。素材にPVCを使用し、持ち運べるチェアを開発。折り紙をヒントにこのアイディアが生まれた。軽量の素材、折り畳み式というのに、耐荷量160kgというのも特徴。ミニマル、スマートなデザインで、デイリーユースできそうに感じた。企画から生産まで全てオランダで行っているという。プロダクトデザインに強いオランダらしいブランド。

Kids AREAは、他のエリアに比べると小規模だった。
その中でひと際目立っていたのが、roomsのイベントの一つとして、インスタレーションでみせていた“numnum” 。
2010年12月にデビューした、毛むくじゃらのいきもの、ヌンヌン。「カム ダウン フロム ザ マウンテン」山から降りてきたヌンヌンが織り成すストーリー、シュチュエーションを基にして、プロダクトを生み出しているとのこと。写真にある巨大ヌンヌンは、何体ものヌンヌンが合体した姿。小さなヌンヌン達は、手頃な値段で、バリエーションも豊富だった。

次回、rooms 22 review 2/6では、学生や若手ブランドが出展していたYELLOW BOOTHから紹介していく。

Text:Atsushi Fujii Photo:Tomohiro Horiuchi

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