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写真家 野村佐紀子 と 森栄喜 がつくる “黒と白” の世界

2011年 4月8日 ~ 5月10日 IMPOSSIBLE VOL,2“黒と白-OBSCURITÉ ET LUMIERÈ” が、中目黒にある IMPOSSIBLE PROJECT SPACE TOKYO で開催されている。

まず会場のアートスペースを運営するIMPOSSIBLE PROJECT社について。
オーストリアに本社があるポラロイドカメラ用のインスタントフィルムを製造する企業。純正のインスタントフィルムは、原材料の都合で生産ができなくなり、僅かなストック分が流通しているのみ。そこで同社が、閉鎖したポラロイドの工場設備を買い取り、新たなポラロイドフィルムの製造を行っている。純正フィルムのストック分を、同社が買い取っているので、その販売も行っている。

本展は、写真家の野村佐紀子氏と森栄喜氏をゲストアーティストに迎えて、インスタントフィルムで構築された黒と白の世界。写真は全てIMPOSSIBLE PROJECT社が製造している “クロフチ” のインスタントフィルムで撮影された。モノクロームの世界に映しだされたモノ達。本展は入場無料のうえ、目黒川に近いので桜も楽しめる。

野村佐紀子

九州産業大学で写真を学んだのち上京。
荒木経惟の弟子となり今年で20年が経過した。
35ミリフィルムによる漆黒の闇と光に浮かび上がるメールヌードで頭角を現す。
さまざまな被写体と、ポラロイド、8ミリフィルム6×7、4×5などのさまざまなメディアによる作品を発表しつづけている。

森栄喜

デザインを学んでいたときに写真と出会いニューヨークのパーソンズ美術大学写真学科で本格的に写真をスタートした。現在「AERA」や「ダ・ヴィンチ」など多数の媒体にレギュラーで参加。昨年行われた「東京レズビアン&ゲイパレード」会場で撮影した「100人の笑顔/PORTRAIT OF PARADE」と題して、「QJr」(クィア・ジャパン・リターンズ/ポット出版)誌に発表し、大きな反響を呼ぶ。

会期中のイベント
4月15日 19:30 ~
トークセッション 森栄喜氏×川島小鳥氏
川島小鳥氏も現在写真展開催中

同アートスペースでは、IMPOSSIBLE PROJECT社製のインスタントフィルム、デッドストックの純正インスタントフィルムなどの販売も行っている。またPUBLIC IMAGEのMIXPEDIAプロジェクトの展覧会も過去に開催されており、その製品も並んでいた。グラフィックはZEKE CLOUGHによるもの。

IMPOSSIBLE VOL,2“黒と白-OBSCURITÉ ET LUMIERÈ”
2011.4.8 ~ 5.10 *月曜定休
OPEN 12:00~18:00
東京都目黒区青葉台1-20-5 OAK BLD 2F MAP
03-5459-5093
http://www.the-impossible-project.com/jp/

Photo & Text:Atsushi Fujii

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