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カシオの新製品「TRYX」がNYのタイムススクエアで発表会を開催

2011年4月7日、ニューヨークの中心地、タイムズスクエアのBEST BUY THEATERにて、カシオの新作デジカメ「TRYX」の発表会が大々的に行われた。プレス関係者200名を集めて開催されたプレスカンファレンスに続き、今回のイメージモデルとして選ばれたヒップホップ/R&Bシンガー、ニッキー・ミナージュのパフォーマンスがイベントを盛り上げた。

17時。ニッキー・ミナージュを乗せたダブルデッカーがタイムススクエアの中心地に到着。まず登場したのは、ニッキーのそっくりさん、として選ばれた8名の女性たち。髪の一部をピンクに染め、ピンクの服をセレクトするなど、ニッキーのテーマカラーであるショッキングピンクをポイントとして取り入れた着こなしが目を引いた。しばらくした後、プラチナブロンドのヘアタワーを着けたニッキーが、カシオアメリカのエグゼクティブらとともに現れた。約15分にわたり、カシオの3面広告を擁するビルを背景に、メディア向けの撮影会が行われた。その後プレス発表会にも登場したニッキーは、次のように挨拶を述べている
「記念すべき『TRYX』のラウンチングに関われたことをカシオの皆さん、そしてOKIに、心より感謝しています。現在ツアーの真最中なのですが、どこに行っても、『TRYX』でチームのみんなのふざけた写真なんかをいっぱい撮って、どんどんアップロードしちゃおうと思っています」。
 今回のプレス発表会は、OKIカシオアメリカ副社長の「東日本大震災でお亡くなりになられた方々のために、皆さんで黙祷を捧げましょう」との呼びかけで、黙祷で始まった。ニッキー自身もまた被災者のために、サイン入りピンクの限定版「TRYX」をオークションで販売、米国赤十字をとおして被災地に義援金を送ることを発表した。

全米に店舗を構える電化製品の大手チェーンBEST BUYが、今回のロウンチングにおいてカシオと“独占マーケティングパートナーシップ”を組んでいる。そのためプレス発表会も、ブロードウェイのシアター街に同社が構えるBEST BUY THEATERにて行われた。プレス発表会には、BEST BUY社のデジタルイメージング部門シニアマーチャントであるザッカリー・テスケ氏も出席、取材陣に向けて次のように話した。
「『TRYX』は開発から携わってきたので、商品化され、市場に送り出すところを見ることができ非常に嬉しいです。実際に手にとって見ていただければ、なぜ周りがこんなに興奮しているのかをすぐにわかっていただけるはずです。スリークなデザインはもちろん、あらゆる点で、市場に出回っている製品とは異なります。デジタル時代に生まれ育った若い人たちは特に、FACEBOOKやYOUTUBEといったサイトを通し、友達や家族と写真やビデオを共有するという行為でつながっている部分が大きいのです。その傾向はますます強くなる一方でしょう。そんな彼らのクリエイティビティも『TRYX』は満たしてくれるはずです」
と続けた。『TRYX』はすでにWWW.BESTBUY.COMで予約を受け付けており、日本での発売に先駆け、数週間以内に米国BEST BUYの店舗に並ぶ。

「『TRYX』は業界の“ゲーム・チェンジャー”であり、唯一無二のデジカメです」とは、カシオアメリカのTOSHIHARU OKI氏。デザイン、クリエイティビティ、シェアリングが3大キーワード。
続いて、カシオアメリカのデジタルカメライメージング部シニアゼネラルマネージャーのToshi Iguchi氏より、「TRYX」の説明が行われた。
「これまでのデジカメといえば、解像度やズームといった面白みに欠ける機能に焦点が当てられており、インスピレーションを与えるまでに至りませんでした。私たちがターゲットとする18〜30歳の若者たちにとって、デジタル写真は生活の一部です。彼らは常に刺激や新しいものを求めており、変化を恐れてはいません。そういった我々の客層を引き込むために、デザイン、クリエイティビティ、シェアリングを3本柱として『TRYX』を開発しました。どのような角度にも対応できる可転性のデザイン。撮影した写真をアートにしてしまうHDR機能。最初からFACEBOOK, PICASA, FLICKERへのアップロード機能が搭載されており、簡単にフォトシェアリングができることが特徴です」。

プレス発表会に続き、ロビーではカクテルレセプションの時間がもたれその後、シアターに場所を再び移してイベントのハイライトである「ザ・ルーツ」、ニッキー・ミナージュのパフォーマンスが行われた。1987年に結成されたネオソウル/ヒップホップ系の男性8人から成るバンド「ザ・ルーツ」のアップビートで力強い音楽に続き、22時を過ぎたころ1曲ごとにダンスと演出が異なるニッキー・ミナージュのパフォーマンスが始まった。4人のバックダンサーを従えて迫力のあるパフォーマンスを披露。「ガールズ!クイーンズのジャマイカ地区出身の女性である私にも、こんな素晴らしい機会が与えられたのです。だからみんなもなにがあっても諦めてはダメ!」。イベントを締めくくったのは、ソウルフルで力強いニッキーからのメッセージだった。

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