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「ファッション 時代を着る」展

熊本市現代美術館では、2011年6月25日より「ファッションー時代を着る」展が開催されている。
「ファッション」は、私たちを高揚させると同時に、常にその時代における新たなる存在への変容を喚起し、来たるべき時代を生き抜くためのコスチュームとして発展してきた。

「ファッションー時代を着る」展では、京都服飾文化研究財団(KCI)との共催事業として、同財団の全面的な協力の下、ドレスをはじめコルセット、靴など約100点を厳選し、20世紀初頭から現代におけるファッション史を通覧するもの。

19世紀末ヨーロッパを代表するメゾンであったウォルトにはじまり、シャネル、クリスチャン・ディオール、イヴ・サンローラン、ピエール・カルダンなど、現代にも脈々と受け継がれる絢爛たるファッションの文化がパリで花咲いた。
また、19世紀末から20世紀初め、西洋は日本文化に新しいイメージ・ソースを求め、ジャポニスムが広がった。それはファッションにも影響が及び20世紀末、日本からイッセイ・ミヤケ、ヨウジ・ヤマモト、コム・デ・ギャルソンらが世界の注目を集めた。
本展は新世代のフセイン・チャラヤンから、今後活躍が期待される気鋭の日本の若手デザイナーまで、ファッションの「王道」を過去から未来へとたどる展覧会となっている。
また期間中はmatohuデザイナーによるアーティストトーク「めざせ!デザイナー」 など様々な関連イベントが行われる。

「ファッションー時代を着る」展
開催期間:平成23年6月25日(土)~9月4日(日)
会 場:熊本市現代美術館 企画展示室Ⅰ・Ⅱ
開館時間:午前10時~午後8時(展覧会入場は7時30分まで)
休 館 日:火曜日
観 覧 料:一般1000(800)円、高・大学生500(400)円、小・中学生300(200)円、熊本市、福岡市、鹿児島市の市内小・中学生は無料(名札など証明できるものをお持ち下さい。)( )内は前売り及び20名以上の団体料金、身体障害者手帳等をお持ちの方、または熊本市、福岡市、鹿児島市の市民で65才以上の方。ただし、小・中学生は団体割引のみで前売りはありません。ゆかた祭り開催日(7月16・17日)は浴衣着用者は観覧料半額。

【出品レーベル/作家】
アズディン・アライア、イッセイ・ミヤケ、イヴ・サンローラン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ウォルト、クリスチャン・ディオール、クレージュ、クロエ、グッチ、コム・デ・ギャルソン(川久保玲)、シャネル、ジャック・ファット、ジャン=ポール・ゴルチエ、ジャンヌ・ランヴァン、ジュンヤ・ワタナベ、ジョルジオ・アルマーニ、ジバンシィ、スキャパレリ、セディショナリーズ、ソニア・リキエル、ダニエル・エシュテル、ティエリー・ミュグレー、トキオ・クマガイ、ドロテビス、パコ・ラバンヌ、バルマン、ピエール・カルダン、ビバ、ビュロ、フセイン・チャラヤン、プラダ、ポール・ポワレ、まとふ(堀畑裕之、関口真希子)、マドレーヌ・ヴィオネ、マリア・モナチ・ガレンガ、マリアノ・フォルチュニイ、ミキオサカベ(坂部三樹郎、シュエ・ジェンファン)、ミントデザインズ(勝井北斗、八木奈央)、ヨウジ・ヤマモト、ルイ・ヴィトン、ルディ・ガーンライヒ、ロメオ・ジリなど、全約80点
【靴/ヒール】ヴィヴィアン・ウエストウッド(1点)、トキオ・クマガイ(12点)の靴、アール・デコのヒール(24点)
【コルセット】1860~90年代のもの(6点)

【会期中の主なイベント】
◆深井晃子(KCIチーフ・キュレーター)講演会 6月25日(土)14:00-15:30 ホームギャラリー 入場無料
◆CAMKレクチャーカレッジ 7月3日(日)14:00-15:30 ホームギャラリー 入場無料
「イギリス美術とファッション」桜井 武(熊本市現代美術館館長)
◆特集展示「matohu 慶長の美」(6月25日~9月4日、井手宣通記念室、入場無料)
matohu(まとふ/堀畑裕之、関口真希子)による長着(ながぎ)を中心としたミニ展示。
◆matohuアーティストトーク「めざせ!デザイナー」 8月6日(土)14:00-15:30 ホームギャラリー 入場無料
ファッション・デザインに関心のある、若い人たちに向けたトークを行います。。
◆ワークショップ「紙の服を作ろう」(7月30日(土)13:00-16:00 対象:小学3~4年生
定員:15名(要事前申し込み) 料金:500円)
展覧会を見た後にデザイン画を制作し、実際に紙(不織布)で服を作ります。
◆ヒロ・デザイン専門学校ファッション・ショー 7月31日(日)14:00-14:30 ホームギャラリー 入場無料

お問い合わせ先
熊本市現代美術館
〒860-0845 熊本市上通町 2-3 びぷれす熊日会館 3F
tel:096-278-7500、fax:096-359-7892
http://www.camk.or.jp

写真左より:ジュンヤ・ワタナベ2000年秋冬 京都服飾文化研究財団蔵、畠山崇撮影
まとふ 2010年春夏 京都服飾文化研究財団蔵、畠山崇撮影
トキオ・クマガイ 1984年頃 京都服飾文化研究財団蔵、熊谷登喜夫氏寄贈、林雅之撮影

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