2012年1月13日〜1月29日、高円寺のキタコレビル内”GARTER”にて「ネオン・オクロック劇場 幻想的写真・映像短編集」が開催されている。

ロンドンを拠点に活動するヘッドプロップアーティスト、河野富広と写真家・映像作家、丸山サヤカによるアーティストユニットNEON O’CLOCK WORKSによる約３年半振りの東京でのエキシビジョン。

真っ白な壁と無数の写真。複雑な色彩が織り上げた世界はどこまでも、奥深くまで続く。 標本室のように静謐だが、遠い歌声が耳を擦るような艶かしい空気に包まれている。 一眼レフで撮られ、手作業でペインティングすることで独特な質感が足されている。 写真と共に飾られるコラージュ作品やヘッドピース、本の数々。在るものをばらしたり、リサイクル、またアンティークマーケットで出会った素材によるヘッドピースは、釘やライフル弾などエッジの効いたモチーフを取り入れながらも、素材が辿ってきた味わい深い痕跡を感じる。「組み合わせを変えて、新たな機能を与える」。脳の中でコラージュを作りながらヘッドピースを制作しているため、ヘッドピースとコラージュを共に飾ったと河野氏。

2Fでは、2007年に作られたボックスコラージュが並ぶ。アンティーク感漂う生成り色が目に付く。古びた物置小屋から出てきそうな電球や石、歯形、アルコールランプが長方形のフレーム内で自らの居場所を見つけて恭しく構えている。
中央では新作の「MNEMOSYNE」をはじめ、5本のショートフィルムを上映。万華鏡のように次第に浮き上がる流動的な描写が魅惑的だ。

【ネオン・オクロック劇場 幻想的写真・映像短編集】
2012年1月13日(金)〜1月29日(日)
13:00 – 21:00 (不定休)
＠GARTER
東京都杉並区高円寺北3-4-13 キタコレビル
03-5356-9296

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