2012 年3 月11 日（日）、ナイキがオフィシャルスポンサーを務め、13,114 人の女性だけによるフルマラソン「名古屋ウィメンズマラソン 2012」が開催された。日本を代表するエリートランナーをはじ
め安田美沙子さん、道端ジェシカさんが一般のランナーとともに完走。長谷川理恵さんは「名古屋シティマラソン2012」の10km の部門に参加した。また、ナイキのスペシャルゲストとして、1984 年ロサンゼルスのマラソンで女性初の金メダルを獲得したジョーン・ベノイト・サミュエルソンさんもフルマラソンを完走した。

このたび開催された「名古屋ウィメンズマラソン 2012」は、国際大会の選考会である「名古屋国際女子マラソン」を継承する大会。世界の競技大会前に開催されることから、女子マラソンの最終代表選考会として位置づけられてきた「名古屋国際女子マラソン」は、これまで数々の日本を代表するランナーを輩出してきた。2012 年、世界で最も注目されるスポーツの競技大会が開催される年に、女性だけによるエリート選手と、一般ランナーが一緒に参加する大会として、新たなスタートを切った。

大会前日の「名古屋ウィメンズマラソンEXPO 2012」には、1984 年にロサンゼルスで女性として初めて金メダルを獲得したジョーン・ベノイト・サミュエルソンさんが特別ゲストとして登場。女性だけの大規模なフルマラソンが開催されたことを喜ぶとともに、全てのランナーに向けてのメッセージを話した。
ジョーン・ベノイトさんは、「このマラソンは、女性ランナーだけの大会としては世界一の規模と聞いていますので、ぜひ完走したいですね。私にとって走ることは、自由と情熱です。今朝、名古屋城の周囲を走ったのですが、とても美しい街であるという印象を持ちました。と同時に、壮大な歴史を感じることもできました。そんな素晴らしい街で開催されるマラソン大会をサポートできるのは、とてもうれしいことです」と述べた。

また、本大会のオフィシャルサポートランナーを務める長谷川理恵さん、安田美沙子さん、道端ジェシカさんもトークショーに参加し3 名それぞれの大会への思いとともに、女性ランナーへのエールを送った。
長谷川理恵さん：「マラソンそのものが前に進むというスポーツなので参加することで確実に自分自身もいまより前に進むことができると思います。走るたびに新しい自分を発見できると思います。いよいよ明日ですが、女性だけで1 万5,000 人規模というマラソンは初めてだと思います。とにかく全員が苦しいのは同じですが最後は笑顔でゴールできることを心から祈っています。」
安田美沙子さん： 「レース前、いよいよという気持ちで私もアドレナリンが出ています。女子がたくさん集まって同じ名古屋という日本の真ん中を走るということはなかなか無いので、一歩一歩を噛み締めて走りたいです。また、3 月11 日という日に走る中で、一歩一歩を一生懸命に走ることが、誰かの一歩になればと思います。私も一歩一歩を楽しんで、走りたいと思います！」
道端ジェシカさん： 「3 月11 日という特別な日に走ることができるということで、是非参加しようと思いました。初マラソンなので、体がどう感じるのか想像もできないので、待ち遠しいです。名古屋市内の雰囲気も明日どうなるんだろうと思うと楽しみですね。初マラソンの人が半分近くと聞いているので、初マラソンの私も皆さんと一緒に頑張りたいと思います。私の目標は『完走』です。初マラソン、記憶に残るものになると思うので、一歩一歩楽しみながら思い出になるように走りたいです。明日、一緒にマラソンを走る方、特に初めてマラソンを走る女性たちに、緊張や不安があると思いますが、女性のパワーで走りきりましょう！」

「名古屋ウィメンズマラソン2012」大会概要
主 催： 日本陸上競技連盟、中日新聞社
共 催： 愛知県、名古屋市、愛知県教育委員会、
名古屋市教育委員会、
(財)名古屋市教育スポーツ協会
開催日時： 2012 年3 月11 日（日） 9:10 スタート
種 目： 女子マラソン（制限時間は７時間1 分）
参加ランナー： 13,114 人（速報）
完走賞： ティファニー ペンダント