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132 5. ISSEY MIYAKE が 「デザイン・オブ・ザ・イヤー2012」の ファッション部門最優秀デザインに選定

三宅一生と研究開発チームReality Lab.(リアリティ・ラボ)による服づくりのプロジェクト「132 5. ISSEY MIYAKE」が、ロンドンで4月24日夜(現地時間)に行われた「デザイン・オブ・ザ・イヤー2012」の審査会にて、満場一致でファッション部門の最優秀デザインに選定された。

「デザイン界のオスカー」ともいわれる「デザイン・オブ・ザ・イヤー」は、ロンドンのデザインミュージアムが、過去12ヶ月の間に発表された世界のデザインから、最も革新的で魅力的なデザインとして選定したデザインに与えられる賞。

尚、建築、デジタルデザイン、ファッション、家具、グラフィック、プロダクト、トランスポートの7部門にノミネートされた全作品を紹介する展覧会は、7月15日まで同ミュージアムで開催されている。

Photo: © Luke Hayes

折りたたみの数理と服づくりの技術から生まれた132 5. ISSEY MIYAKE

「132 5. ISSEY MIYAKE」は、2010 年8 月に発表した三宅一生の現在進行形のプロジェクト。三宅が、「社会と密接にデザインを実現していく」、「日本のものづくりの可能性を改めて探求する」ことを目的として、2007 年から活動を始めている「Reality Lab.(リアリティ・ラボ)」の研究・開発成果から生まれた。 平面からなめらかな曲面を持つ立体模型を設計できるCG アプリケーションとの出会いがきっかけとなった、折りたたむ事で平面と立体を結びつけるかつてない造形を、日本の企業が生み出した画期的なポリエステル再生繊維を用い、より着用しやすいように織物産地の工場の力を借りながら独自の工夫を重ねた素材で作り上げている。 プロジェクト名の数字にはそれぞれ意味がある。「1」一枚の布が、「3」三次元の立体造形を経て、「2」二次元の平面に折りたたまれ、余白の後の「5」は、衣服となって人が着用する事で時間的な広がりが生まれた状態を示し、服に込めた考え方が次段階に進んでいくことへの想いを重ねている。 折りたたみの数理と服づくりの技と感性を融合させた「132 5. ISSEY MIYAKE」は、衣服と身体との新しい関係を模索し、ものづくりの在り方のさらなる可能性を見いだす継続的な試みのひとつとして活動している。

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