2012年5月18日、渋谷PARCO part1 4Fにセレクトショップ「ぴゃるこ」がオープンした。

「インタラクティブ」をテーマとした、チームラボが担当した白で統一された空間。入り口には”リアルスケッチピストン×チームラボカメラ for ぴゃるこ”を設置。ホワイトボードに落書きした線や文字に映像が反応するユニークな看板だ。落書きと一緒に記念撮影したプリクラ感覚の写真は、Web上にアップされる。

店内の至る所で淡いネオンの光を放つキューブ型のブロック。空間を変えるという行為を客と一緒に楽しめたら、という思いを込めた、什器にも重ねることで壁にも変えられる自由自在なブロックだ。青色に赤色を乗せると、青が赤に伝わり紫になるといったジョイントさせると連鎖反応を起こす仕組み。

また、ANREALAGEのファッションショーにて音楽を担当する、杉原一平氏が手掛ける店内BGM。機械に入力された音のパーツを、自分なりの組み合わせで押すことでその日の気分で自在に音楽を作り出すことが出来る。「ぴゃるこ/ぱりゅこ」というネーミングも含め、完成されたものをあえてバラすことで”余白”を作り、突っ込んでもらって初めて見えてくるものの面白さを追求していく。「ぴゃるこ」が人に入ってもらう余地をいかに作っていくか、いかにコミュニケーションを取っていくかがキーワードとなったショップとなっている。「ターゲットもなく、”格好良い”で終わっていた今までのショップ作りよりも考え方、表現は様々でありながらも、物作りをする人の思いをフラットに伝える空間にしたい。」と山口壮大氏は語る。また、セレクトされたブランドは今後増えていく予定だという。

セレクトショップ「ぴゃるこ」は週末にはフリースペース「ぱりゅこ」として活躍。土曜日には「ここのがっこう」が開校。日曜日は田口まき氏がこの場を盛り上げていく。なお、6月17日より”未来”を考える研究所として「Generation LAB」と称した企画がスタート。同時にWEBにて「Generation SCRAP」が誕生する予定だ。

ジャンルレスに交わる面白さを身を持って体感出来る新たなスペース。クロスオーバーすることで生まれる新感覚の世界を客が自ら作り出せる場となっていく。

Photo:Yoshiaki Miyahara Text:Tomoka Shimogata