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ベルリン国際映画祭受賞作、少女の葛藤を描いた『聴こえてる、ふりをしただけ』公開決定

ベルリン国際映画祭「ジェネレーションK プラス」部門で、⼦どもの⼼理描写を巧みな映像美で綴った演出が⾼く評価され、準グランプリにあたる“⼦ども審査員特別賞”を受賞した『聴こえてる、ふりをしただけ』の公開が決定した。
精神科の看護師であり、2⼈の⼦どもの⺟親でもある今泉かおり監督の劇場⻑編デビュー作である本作は、11 歳の少⼥が直⾯した容赦なき現実との葛藤の軌跡を繊細に描き出している。

映画『聴こえてる、ふりをしただけ』
不慮の事故で⺟親を亡くした、11 歳の少⼥・サチ。周囲の大⼈は「お⺟さんは、魂になって⾒守ってくれている」と⾔って慰めるが、なかなか気持ちの整理はつかない。何も変わらない⽇常⽣活の中で、サチの時間は⽌まっていく。お⺟さんに会いたい。⾏き場のない想いを募らせるサチのもとに、お化けを怖がる転校⽣がやってくる――。遺された者は、どう⽣きて⾏けばいいのか。深い喪失から⽴ち上がり、明⽇へと⽣きるためには、何を捨て、何を自覚しなければなら
ないのか。⺟との死別、そして新しい世界。11 歳の少⼥が悩み、⽴ち⽌まり、再び新しい⽇常へと⽣きる姿を瑞々しく綴った本作は、誰もが抱える“⼦どもの私”をあたたかく包み込む喪失と再⽣の物語。

監督・脚本・編集:今泉 かおり/撮影:岩永洋/録音:根本飛鳥、宋晋瑞/照明応援:倉本光佑、長田青海/音楽:前村晴奈/出演:野中はな、郷田芽瑠、杉木隆幸、越中亜希、矢島康美、唐戸優香里
(2012/日本/99 分/16:9/カラー)

今泉かおり
1981 年、大分県⽣まれ。現在、看護師として働きながら⼦育てをしつつ、映画の企画を考案中。大阪で看護師として働いていたが、監督を志し、 2007 年に上京、ENBU ゼミナールで映画製作を学ぶ。卒業制作の短編『ゆめの楽園、嘘のくに』が2008 年度の京都国際学⽣映画祭準グランプリとなる。本作『聴こえてる、ふりをしただけ』第7 回シネアスト・オーガナイゼーション大阪(CO2)の助成対象作品に選ばれ、⻑⼥の育児休暇を利用して制作された。夫である今泉⼒哉監督の最新作『こっぴどい猫』(モト冬樹主演)も7/28(土)より全国順次公開。

お問合せ: アップリンク TEL: 03-6821-6821 / film@uplink.co.jp
2012 年8 月11 日(土)より渋谷アップリンクほか、全国順次公開

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