世界的インダストリアルデザイナーマーク・ニューソン、アーティストのライアン・ガンダー、女優のリブ・タイラー等、様々なコラボレーションを行ってきたG-STAR RAWが、日本人では初となるコラボレーションを、日本を代表するファッションエディター祐真朋樹氏と行い、コラボレーションデニムをリリースする。
G-STAR RAW×TOMOKI SUKEZANE
■発売時期: 9月6日(木)からG-STAR RAW STORE TOKYO(Shibuya)にて先行販売
■展開モデル: 1型(ユニセックス)
■税込価格: ¥19,950
■展開先:全国のG-STAR RAW Storeをはじめ, nano universe、zozotownで9月中旬より販売開始。海外でもセルフリッジ(ロンドン)等で取り扱い予定。
■イベント:今回のコラボレーションを記念したインスタレーションを9月6日より2週間渋谷店で展示。
■商品特徴:人気シリーズ「NEW RADAR」 をベースに、オリジナルの持つ特徴、(低めのポケット・バックヨークの位置、大き目のポケット等)を活かしながらも、大胆にクロップドしながら、ゆるやかにテーパードするデザイン・フィットへアップデート。
問い合わせ先: G-STAR INTERNATIONAL /ジースターインターナショナル Tel.03-5765-3301(代表)
URL. www-g-star.com
■商品詳細:
・UNISEX仕様なので少しゆったり目の ヒップ 回りで、メンズ、ウィメンズの どちらもが違和感なく使用出来る。
・UNKLE CUTで少し細めのテーパード
・13Ozのセルヴィッチ(赤耳)デニム使用
・右綾の3×1 ツイル
・100% コットン・レッドキャストのインディゴデニムで スラブ 感のある表情豊かな仕上がりに
・オリジナルはパッチ、コラボレーションモデルはサイン刺繍
・スペシャルハンドタグ付き
祐真さん自身と、自分の仕事について語ってください。
僕は、東京をベースに、その時々で、スタイリストと言われたり、ファッション・エディターと言われたり、ファッション・ディレクターと言われたりしています。
どういった仕事をしているかというと、主にメンズファッションマガジンに携わって仕事をしています。フリーランスです。いろんな日本の雑誌の仕事を中心にやっています。他には、アーティストのスタイリングもしています。
大体そういったことを、普通にやっています。
自分のスタイルに関しての、一番影響を受けるのはなんでしょうか?
えーと、いろんなものに影響を受けやすいんですけども、映画とか?たとえば映画ですね。それから、仕事を一緒にしているアーティスト、スタイリングをしているアーティストとか、との、なんていいますか、コミュニケーション。それから日常、自分の生活ですね、家族との対話とか。そういったことは、一番なんかこう、スタイリングにつながってきているような気がします。
自分の人生の中の、デニムの位置というのはどんなものでしょうか。
そうですね…もう、ものごころついたときからジーンズをはいてましたんで、もうかれこれ40年以上はジーンズとつきあっていますね、ええ。
ですので、あんまりそういう風に考えたことはないんですけども、切っても切り離せない、ワードローブの重要なアイテムだと考えています。
平日に着てるものですか?あなたは本当に?スペシャルなときにだけ着るものですか?
まあ1年間で考えれば、365日中100日以上はジーンズをはいていると思います。僕は自分のホームページを持ってまして、そこで毎日自分の格好を写真で、記録で残しているんですけれど、おそらくそれで確認しても、ジーンズをはいている日数がたぶん100日を超すような気がしますね。そんな感じです。
デニムは今、なにか特別な着こなし方はありますか?
そうですね、まあデニムは、僕の場合は、わりとスラックスフィーリングというんですかね、デニムをスラックスのようなフィーリングではいている、と思います。
たとえば革靴と合わせていたり、必ずジャケットを着ていたり、必ずシャツですね、Tシャツじゃなくて、わりと襟のついた、ちゃんとしたシャツを着ていたりとか。そういう風なコーディネイトが僕の中心となっています。ですので、ジーンズだからといってTシャツとジーンズという格好はあまりしないですね。スラックスフィーリングというか、そういった位置づけで。僕のワードローブの中のジーンズというのは存在していると思います。
もう少しドレッシーであったりスポーティであったりとか?
両方ですね。えー…まあ、極端な表現ですけれども、すごくドレスアップをしていても、乱暴な動きとか、行ない、たとえば撮影、困難な撮影場所にも、とてもドレスアップしていくときもありますから、あまり、その、ジーンズだからスポーティだという価値観は持ってないんですね。
日本人は結構デニムが好きだと思いますけれども、ヨーロッパの人と比べてどう違うのかをちょっと教えてください。
えーと、僕が感じるのは…そうですね、日本人はジーンズが好きだと思います、すごく。それで、僕個人としてはやっぱりアメリカのジーンズというのはユニフォームというか作業着、まあ、なんかそういった印象がすごく強くあります。
それで、ヨーロッパのジーンズというのは、やはりちょっとファッションを意識したものだと思いますね。ベースになっているものが、もちろんアメリカのジーンズというのはあると思いますが、いろんなブランド、あるいはいろんなデザイナーがそれをちょっとドレスアップして作っている、デザインされたものっていうんですかね、それがヨーロッパのジーンズだと思います。
日本のジーンズはちょうどその中間にあって、とてもアメリカンフィーリング、とてもアメリカナイズされたものなんですが、生地そのものがものすごくこう、入念にできあがっているといいますかね、日本のデニムというのは評価が高いと思うんですけれども、そういった意味で、すごく高級なものになっちゃっているんで、すごくこう…作業着レベルを超えた素材ができてしまってるというのが、日本の面白いところなんじゃないですかね。それを使うヨーロッパのデザイナーもいますし、日本人は日本人で、日本のブランドとしてアメリカのジーンズを追求したようなものを作っているというのが、なんかすごく面白いなあと思って見ていますけど。
日本は大きなデニムの市場になっていますけれども、これから1年先だとか、何かメンズのデニムのトレンドになるようなものはありますか?
そうですね…丈の短いジーンズ、クロップドパンツですか?東京でいえば、すごくクロップドパンツが、ここ2年ぐらい前から、すごくこう流行っているんですけれども…まあ、もっと前か、3年くらい前からすごく流行っているんですけれども、チノとかカーゴと呼ばれるものが七分丈でよく出ているんですけれども、デニムも、そういったものがわりと支持を受けていると思いますね。なので、もうちょっとそういったものの幅が広がるような、デザインジーンズが増えてきてもおかしくないのかな、とか思いますけれど。出てくるんじゃないのかなと思っています。
これからはG-Starのコラボの話をしたいと思いますが、このコラボをやる前にG-Starを知ってましたか?
G-Starは3年前…4年くらい前から知っていますね。ニューヨークコレクションを見に行ったりとか…ニューヨークコレクションで初めて見たと思います。それが最初だったと思います。そのあと東京で、3年前だったと思うんですけれども、「ルバロン」で「Raw-Night」という、G-Star主催のイベントで、なんていうんですかねえ、キュレーターみたいなことを一度しまして、すごいこう、盛り上がったんですけれども、そういうことをした時に、G-Starのスタッフの方々とも非常に親交を深めたと。そういった関係で、今回のコラボ以前から、G-Starの人たちとは、よく知っていました。まあ、よく知っているっていうか、ブランドはもちろん知っていましたし、スタッフの人たちのことも知っていました。
G-Starのデニムファッションへのアプローチというのは、どこが好きなんですか?
えーと、まず、すごく楽しいことをやっているな、という…ものづくりを見てて感じます。ちょっと冒険したようなデザインというのも多いし…あと、こう、そうですね、かといってデニム、ジーンズ、5ポケットジーンズの本来の良さというものを失わないという範囲でつくっているところに、すごく関心があります。
あとはコレクション、いろんなところで面白いこと、たとえばプルーヴェの家具をレプリカで作ってみたり、もう亡くなられましたけどデニス・ホッパーがNYコレクションの際に出てきてですね、ちょっと朗読したりとか、ああいうのはすごく面白いなと思いましたね。
商品企画に関しての実際のアプローチというのはどういう風にお考えですか?
そうですね、今回こっち、アムステルダムまで、会社まで来て、本当に皆さんの、この2日間で皆さん、企画の方たちとか、PR、MD、皆さんお会いしたんですけれども、すごく士気が高いというか、モチベーションがすごい皆さん高い。これはすごく面白いものができる、とすごく感じるんですけど、やっぱりそういうのが全部商品に生かされているような気がします。
私自身も今回コラボレーションで参加させてもらったんで、その、自分のアイデアが、短い時間だったんですけれどもあっという間に形になっていくというのは、すごくこう、その皆さんのやる気というのが結実してて、すごく気持ちのいいものでしたね。すごく面白いと思いますね、会社自体が。
このコラボプロジェクトのベースになったものについて、ちょっと話してください。なぜ、あなたが…
そうですね、今回の話は、今年になって、そうですね、G-Starの方からお話をいただきまして、それで、僕も迷う必要もなく、迷うこともなくですね、「じゃあやってみよう」と。自分なりのG-Starのジーンズが、なにかできるのであれば、すごくいい経験になるんではないかと思い。
それと後は、実際に秋に向けて商品ができあがってくるんですけれども、その際に、自分のスタイリングとしても生きるようなものを作れれば、これはもう、願ってもないようなことなので、ああこれは面白いなと思って取り組んでいます。
NEW RADERというモデルを選んだ理由はなんですか?
何種類か、6種類のG-Starのモデルを全部自分ではいてみました。それでこのレイダーというのに決めたんですけれども、単純にその6種類の中で一番自分自身が似合った、自分自身が着て、とても似合ったのがレイダーだったというのが、今回のコラボアイテムの決め手になりました。
素材について話してください。どういったものを選んだのでしょうか。
レイダーは…なんですかね、わりと、かたち的には6種類あった中では一番シンプルな形ですね。ディテールは、ポケットに、後ろのポケットにはちょっと特徴があります。ちょっと大きくて、途中で切り返しがついたりしてますね。あと、3本のステッチというのも、内側とヒップの上、ここですね、3本のステッチというのが特徴的で、これはちょっとワークパンツ、というかワークデニムの雰囲気をちょっと出していると。ただし前から見るととても普通の5ポケットジーンズに見える、というのが特徴ですかね。
この商品で、サインなどが入ってコラボして、何が変わりますか?教えてください。
はい。えー、まあ僕はこう、このレイダーの、ちょっと部分部分ですね、いろいろマイナーチェンジをしてみました。まずG-Starのそのタグを、目立つところにあるんですけれども、それをまずはずしました。あとはレザーのパッチもはずしました。それで、なるべくちょっとこう、手づくりの要素っていうんですかね、オーガニックなイメージといいますか、自分の何かこう、ちょっと熱をいれたいというのがあって、エンブロイダリーを多用しています。ここに自分のロゴを入れて、エンブロイダリーで自分のロゴを入れています。で、ここにG-Starのエンブロイダリーを入れています。で、ここのステッチも、ここがエンブロイダリーになっています。という具合に、ちょっとこう…うまく言えませんけどね、なんとなく体温が感じられるようなディテールを盛り込みました。
形は基本レイダーのままですが、レングス、丈ですね。これをちょっとショートレングスの、クロップド丈のものを作っています。それと普通のレギュラーのレングスと、両方用意しています。
そして後は、ボタンですね。ボタンを、もうちょっとこう、基本のレイダーとは違う、もうちょっとシンプルなものを選んでいます。
全体的には、わりとモダンな要素というのを意識して、モダンな雰囲気になればいいなと思っていろんなディテールをいじったということになると思います。
自分自身も最初に話したとおりに、わりと、ジャケット、シャツ、革靴、そういったものと合わせたいなと思っています。合わせて着たいと思っています。
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G-Starを知ったのは4年ぐらい前ですね。それでその1年後、3年前ぐらいに東京で、ルバロンでG-Starのパーティーをやりました。そこで、わりとG-Starの本国の人たち、スタッフと仲良くなって、それが今年になって、そういった方たちからコラボレーションしようという話をいただきまして。それでまあ自分自身G-Starのジーンズを6種類ほど試して、1か月ほどかけてはいてみました。その中から、これだったらできるな、と選んだのがこのレイダーです。このレイダーを自分なりに、ちょっといろいろとマイナーチェンジさせてもらって、新しい商品を作っているところです。まあ、まだ途中なんですけれども。
で、いろんなことを変えています。こういったところにあるものをはがしたり、これもなくしたり。それからエンブロイダリーを多用してまして、ここに自分のロゴを入れてます。こういったところのステッチも変わってきます。あと、まあ、大胆に変えているのはレングスですね。クロップド丈のものというのをつくっています。クロップドパンツとしてはければいいなと思って短い丈のを作りました。普通にレギュラーの丈のものも作っています。それからユニセックスで、女性の方たちにもはいてもらいたいんで、ユニセックスサイズというのも同じ形で作っています。大体そんなところなんですけれども、今アムスの、アムステルダムのG-Starの会社に来ています。すごく楽しいです。ものすごくいい経験をさせてもらっています。Thank you. Happy, Enjoy!
祐真 朋樹
1965年京都市生まれ。21歳の時に編集・スタイリング業をスタート。現在は『MEN‘S NON-NO』『UOMO』等のファッションページのディレクションのほか、坂本龍一氏、中田 英寿氏、SMAP、市川海老蔵氏らの広告のスタイリング等を手 掛けている。パリとミラノのコレクション観覧歴はかれこれ20年に亘る。最近はフォトグラファーとして活動するなど多岐にわたって活躍している。