ミラノ・コレクションを代表するブランド、「ミラ・ショーン」の新クリエイティブ・ディレクターとしてアレッサンドロ・デ・ベネデッティと正式に契約した事が発表された。
マダム ミラ・ショーン “la Signora dell” が最初のアトリエをミラノに開いたのは1958年のこと。マレラ・アグネリ、リー・ラジヴィル、ジャクリーン・ケネディ・オナシスなどは彼女の顧客であり、知的でエレガント、シンプルなミラ・ショーンブランドを美しく魅せた。
2012年より、New Antica Group が新生ミラ・ショーンをスタート。
メゾン ミラ・ショーンは、ラグジュアリーなミラネーゼ・ハウスのクリエイティブ・ディレクターとして、イタリア人デザイナー、アレッサンドロ・デ・ベネデッティと正式に契約。9月に行われた2014春夏ミラノ・コレクションが彼のミラ・ショーンとしてのデビューとなり、2014-2015秋冬コレクションも継続して指揮を執る。
“特別なロールを任せられたことを光栄に思い、偉大なメゾンの歴史に名を連ねることを誇りに思う。僕のスタイルを通して、ブランドを世界に知らしめたクチュール・スピリットを再構築してみせる” と彼は言う。
アレッサンドロ・デ・ベネデッティは、テーラリングへの深い造詣と精密なカットとプロポーションでハイエンドなプレタポルテ・コレクションを創り出す強い姿勢で挑む。
“我々はアレッサンドロを迎え入れて嬉しく思います。これはブランドのDNAへの敬意によって決められ、彼がミラ・ショーンのエ
ッセンスとこれまでの称号を正しく理解し、再解釈できるデザイナーであるからです”
- New Antica Group マネージング・ディレクター: ユージニア・デ・べネデット -
ALESSANDRO DE BENEDETTI
アレッサンドロ・デ・ベネデッティは、ミラ・ショーン2014年春夏コレクションでデビュー。
最初のキャリアは、ミラノでアート、ファッション、イラストを学ぶことから始まる。パリのティエリー・ミュグレーのオートクチュール・アトリエでアシスタントとして勤めていた頃に、プロとしての大切な自覚を醸成。パリで強固なクリエイティブ感情を沸き立たせ、2002年のミラノ・コレクションで自身のブランドデビューを飾る。
彼のシネマティックで高いファッションスタイルは、パリの “L’Eclaireur” からモスクワの “Bosco dei Ciliegi” まで世界中のバイヤーたちを魅了した。2007年、“Gothic Western” コレクションでは、彼自身もアーティスト、アレハンドロ・ホドロフスキーのプロジェクトに関与し、コレクションは世界中のプレスから大いに賞賛され、彼のビジョナリースタイルと優れた作品が称えられた。
2009年、3枚仕立てのエンザイムウォッシュ加工されたシルクオーガンジーや、しなやかな金属など革新的な素材で作られたハイエンド・ラグジュアリー・ドレスをフィーチャーしたアトリエ・プロジェクト、“De Benedetti Bloodrouge” をスタートさせる…ドレープはすべて手で織られ、折紙のテクニックも取り入れた。
現在、彼はマニュアルプリントとピュアマテリアルを施した、実験的な仕上がりをベースにアーバンテイラーへと、よりコンテンポラリーなプレタポルテライン、“Experiment” に着手している。
アレッサンドロ・デ・ベネデッティは、洗練されたカルチャーバックグラウンドをフィルターに掛け、斬新でエレガントなアイデアによる壮大なコレクションに、シネマ仕立てのストーリーを語らせるデザイナーである。新たに着任したミラ・ショーンのクリエイティブ・ディレクターとして、ブランドの伝統とモダンな視点を掛け合わせるべく導いて行く。