News

ヨーロッパの小さな国『アイルランド』から届いたウイスキーのようにほろ苦くもやさしい、人生の再生のものがたり 映画『ダブリンの時計職人』日本公開決定

ダブリンを舞台にした心温まる感動作『ダブリンの時計職人』が、新宿K’s シネマ、渋谷アップリンクにて2014年3月公開が決定した。

止まった時間をもう一度戻せたなら――、冬のアイルランドを舞台に不器用な大人たちの人生の再生を描く、ほろ苦いけれど心をポッと温めてくれるウィスキーのような物語。それは、時計職人フレッドがロンドンで失業し故郷ダブリンに戻ってくるところから始まる。職と家を失いホームレスとなったフレッドは、悲しい現実を受け止めきれず、落ち込んだ日々を送っていた。しかし “隣人”としてあらわれた青年カハルとの出会いで次第に新しい自分を発見していく。前向きに新生活を送っていたフレッドだが、ある日、小さな事件が起こる。偶然行ったスイミングプールで未亡人ピアノ教師ジュールスに一目ぼれしてしまったのだ。寂しげな雰囲気を持つ美しい彼女と何も持たないホームレスの自分、彼女との距離が縮まるにつれて自分の身の上を知られたくないと思い…。人生に立ち止り、戸惑いながらも、あきらめないフレッドが、カハルとジュールスの動かなくなった思い出の時計を直した時、3人の止まった心の秒針もゆっくりと動き出していく。

主人公フレッド役のコルム・ミーニイは『ザ・コミットメンツ』(91)、『スナッパー/私のパパはだれ』(93)からTVシリーズ『スタートレック』のマイルズ・オブライエン役まで演じるアイルランド国民から愛されるベテランの演技派。帰る場所を失い車上で生活する不器用な中年男性を、悲しさを含ませながらもユーモラスに演じている。TVドラマ『魔術師マーリン』のマーリン役で日本でも人気のコリン・モーガンが、明るく振舞いながらも心に傷を持つ青年カハル役を熱演している。ドキュメンタリー出身のダラ・バーン監督が、ケルトの虎と呼ばれる好景気が過ぎ去ったアイルランドの“今”を描く。ホームレスの主人公フレッドは多くのスの声から作り上げたキャラクター、彼の心の詩はまさにダブリンの片隅に住む人たちの声なき声を代弁している。

『ダブリンの時計職人』
■監督:ダラ・バーン
■プロデューサー:ドミニク・ライト、ジャクリーン・ケリン
■脚本:キーラン・クレイ
■撮影:ジョン・コンロイ
■美術:オーウェン・パワー
■出演:コルム・ミーニー、コリン・モーガン、ミルカ・アフロス
■製作:Ripple World Pictures Limited, Ireland 
(2011年/アイルランド、フィンランド/90分) 後援:アイルランド大使館

『ダブリンの時計職人』
公式サイト 準備中
フェイスブック
http://on.fb.me/IQXqb9

Comments are closed.