ロンドン在住の今注目の映像作家•さわひらき。現在、東京オペラシティ アートギャラリーで好評開催中の展覧会「Under the Box, Beyond the Bounds」に合わせて刊行された同名の初作品集の発売記念イベントをVACANTで開催する。
当日はトークとライブの二部構成。
前半は、作品集のデザインを手がけた近藤一弥さんとのトーク。作品集にまつわる制作秘話などを語る。
後半は、新作「Lenticular」の音楽を担当しているFUMITAKE TAMURA (BUN)、そして旧知の仲であるテニスコーツとの映像と音楽のコラボレーション。
音楽に合わせて、即興で旧作の映像をランダムに繋ぎ合わせていく。
2014.3.6(thu)
at VACANT
18:30 open / 19:00 start
入場料:¥2,500(ドリンク付)
第一部:
TALK「さわひらき×近藤一弥」
第二部:
LIVE「さわひらき×FUMITAKE TAMURA (BUN)|さわひらき×テニスコーツ」
予約:http://www.vacant.vc/d/58(VACANT)
*予約フォームは、イベントページ下部の〈RESERVE〉ボタンより立ち上がります。
ご入場の順番によっては立見となる場合もあります。あらかじめご了承ください。
*プロフィール
さわ ひらき
1977年石川県生まれ。2003年ロンドン大学スレード校美術学部彫刻科修士課程修了。2002年East Interntional Awardを受賞した《Dwelling》が高い評価を受け、以降多くの個展、グループ展に参加。近年の主な個展に、2013年「Lenticular」(ダンディー・コンテンポラリー・アーツ)、2012年「Whirl」(神奈川県民ホールギャラリー)、「Lineament」(資生堂ギャラリー)など。グループ展では、2013年「第12回リヨン・ビエンナーレ」、2011年「成都ビエンナーレ」、2009年「出発―6人のアーティストによる旅」(東京都写真美術館ほか5カ所に巡回)などに参加。現在ロンドン在住。
FUMITAKE TAMURA (BUN)
ザラついた音の質感を綿密に構成し、様々な音楽を横断していくアーティスト。2012年の「Bird」、そして2013年の「Minimalism」といったソロ・リリースを重ねながら自身のレーベル “TAMURA” からの挑戦的かつクリエイティビティーを高く掲げたリリースも続けている。また、ヘヴィーなビートを抱えてL.Aの伝説的パーティー Low End Theoryへの出演を果たしている。
www.fumitaketamura.com
テニスコーツ
さやと植野隆司により、1996年から始まったバンド。生音の演奏を基調に、スペースや共演者によって形が変わるフリー・サウンド・ポップ。これまでに、テニスコーツとしては15枚のアルバムを単独/コラボレーションで制作、日本、イギリス、スウェーデン、エストニア、オーストラリアのレーベルよりリリース、各国でのツアーをしている。2010年 Take Away Show出演。2011年「ときのうた」リリース。Project FUKUSHIMA!のライヴに参加、東北じ~んじ~んツアーを行う。また、2013年 二人が運営するmajikickレーベルの総集編『majikick 7CD BOX』を発表。2014年2月、植野隆司のソロワーク、100曲入り6本組カセットをリリースした。
www.tenniscoats.com/
近藤一弥
1960年東京都生まれ。1998年に「安部公房全集」(新潮社)のブックデザインで東京ADC原弘賞受賞。主に現代美術、コンテンポラリーダンス、演劇、音楽などに関わるグラフィックデザインを数多く手がける。2005年「Variations on a Silence リサイクル工場の現代芸術」に映像インスタレーション作品で参加。2007年より東北芸術工科大学教授。 現在、安部公房の写真を使用して安部作品の文庫カバーをリニューアル中。 最近のデザインの仕事は「アンドレアス・グルスキー展」、「米田知子 暗なきところで逢えれば」、「さわひらき Under The Box, Beyond The Bounds」など。
http://www.kazuyakondo.com/
*展覧会情報
さわ ひらき「Under the Box, Beyond the Bounds」
2014年1月18日(土) – 3月30日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/exh160/
東京オペラシティアートギャラリーでの個展にあわせ、オオタファインアーツでもさわひらきの展覧会を開催致します。
2014年2月12日(土) – 4月26日(土)
オオタファインアーツ
http://www.otafinearts.com/
*書籍情報
室内を飛行機が飛び交う初期の作品《Dwelling》から始まり、記憶を失った男を主人公にフィルム・ノワールを彷彿させる映像美で描かれる《Lineament》にいたるまで、さわの作品世界が幅広く支持を得る理由には、非現実的な光景にもかかわらず、見るものそれぞれの記憶に触れ、懐かしさを呼び起こすからではないでしょうか。
日本で初の作品集となる本書は、昨年発表された新作を中心に構成されます。スコットランドにある古い天文台で撮影された新作《Lenticular》は、老天文家の姿を通し宇宙との繋がりを描きます。カナダの寒空の下撮影された《Aurora》は、大小様々な表情が迫力をもって展開されます。2012年のアメリカ横断旅行からなる《Souvenir》は、さわの手書きのテキストが加わり、旅の記録が生み出す新しい作品となりました。2002年から2013年までの全映像作品も網羅。一貫して変わらない作品の世界観に、改めて圧倒させられる一冊となりました。
例えば《Lenticular》を制作する際に、さわは「目に見える形で星空を描くことが重要なのではなく、地上からそれらを眺め、星に思いを馳せている自身を描くことが大切だ」と語ります。心地いいテリトリーと境界線。
さわひらきの心象風景は私たちの読書体験となって、映像作品とは異なる新しいさわひらきの作品と出会えることでしょう。
タイトル:Under the Box, Beyond the Bounds
著者:さわ ひらき
デザイン:近藤一弥
執筆:グラハム・ドンケ(ダンディー・コンテンポラリー・アーツ)
翻訳:野村しのぶ(東京オペラシティ アートギャラリー)
定価:3,000円(税別)
発行元:HeHe www.hehepress.com
発売元:有限会社フォイル www.foilkyoto.com