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クリスチャン ルブタンがバルテュス展の為に限定サンダルをデザイン

フランスが誇るラグジュアリーシューズデザイナー、クリスチャン・ルブタンが、東京都美術館と京都市美術館にて開催されるバルテュス展の為に限定サンダルをデザインした。期間は東京都美術館が4月19日~6月22日、京都市美術館は7月5日から9月7日までとなる。
バルテュス(バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ)は1908年にパリで生まれ、人生を絵に捧げたアーティストであり、アート界における伝統に触れながらも、どの流派にも属することなく、独特な具象絵画の世
界を築き上げた。時が止まったように静謐な風景画や、バルテュス曰く「この上なく完璧な美の象徴」である少女のいる室内画など、バルテュスの作品はどこか神秘的で緊張感に満ちている。
時は1962年、パリで開催される日本古美術展の作品を選定する為に来日し、その際に旅行に同行した出田節子に出会い、1967年に結婚。自身も画家である節子夫人はバルテュスがローマのヴィラ・メディチに置かれたアカデミー・ド・フランスの館長を務めていた頃(1961年-1977年)より、彼が亡くなる2001年まで支え続けた。2005年よりユネスコの平和芸術家として活動するほか、バルテュス財団の名誉会長も務めている。
 
バルテュスが亡くなってからは初となる日本での回顧展に向け準備を進める中、節子夫人は親しい友人の一人であるクリスチャン・ルブタンに彼女が生前バルテュスに贈った刺繍が施されたスリッパを再現出来ないかを相談した。クリスチャンは節子夫人と友人であったバルテュスを深く尊敬し、節子夫人からの申し出を快く受けました。バルテュスの思い出について彼自身はこう語っている。“この長きに渡り、楽しく、偉大な画家でもある彼と良き友人でいれる事がどれだけ特別な事かと思い知らされます。私にとってバルテュスは計り知れないほどの審美家でした。彼のそれは並外れており、とても希少だと言えますし、何よりも彼の事を考えるとそれを寂しく感じます。”
 
 

バルテュス展限定サンダル “Rossinière” 286,200円(税込)
サイズ展開 : 36, 37, 38 (参考日本サイズ23、23.5、24)
 
今回この限定サンダルはバルテュス展の為に特別に20足製作された。名前はRossinièreとなっており、バルテュスが晩年を過ごしたスイスのロシニエールに由来している。価格は286,200円(税込)。サイズ展開は36、37、38 (日本参考サイズ:23, 23.5, 24) の3サイズ展開となっております。4月19日から6月22日までは東京都美術館、7月5日から9月7日までは京都市美術館のバルテュス展ショップにて限定販売される。尚、この商品はクリスチャン ルブタン ブティックでの展開は予定されていない。
展覧会・商品に関する問い合わせ先 : 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
 
 
バルテュス展について
日本におけるバルテュスの展覧会は1984年と1993年にも開催されていますが、今回は最大規模かつ没後初の大回顧展。ポンピドゥー・センターやメトロポリタン美術館など世界に名だたる美術館のコレクションのみならず、公開されることの少ない個人蔵の作品など、国内ではほとんど見ることが出来ないバルテュス作品が並ぶ。少女を描いた代表作を含む40点以上の油彩画に加えて、素描や愛用品など、100点を超える作品を紹介する。
また、節子夫人の全面的な協力を得て、晩年を過ごしたスイスのロシニエールにある「グラン・シャレ」と呼ばれる住居に残るアトリエを、在りし日のまま残されている貴重な品々とともに世界で初めて展覧会場で再現し、孤高の画家バルテュスの芸術が生み出された背景を探る。
 
 
クリスチャン ルブタンについて
クリスチャン ルブタンは1992年に初の路面店をパリのジャン・ジャック ルソー通りの19番地にオープンさせた時に始まり、今ではメンズブティックを含め世界中に80以上の直営店を構える。2012年は会社設立20周年となりこの節目を祝うべく様々なプロジェクトが行われた。
Rizzoliより20周年記念本を刊行、伝説的なパリのキャバレーのクレイジーホースとコラボレーションし、最近ではディズニーのシンデレラともコラボレーションした。
更に昨年の春にはロンドンでも名高いデザインミュージアムにて、またカナダのトロントでも回顧展を開催しクリスチャン ルブタンの功績を振り返った。
 
 

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