ALでは、2014 年9月29日から10月13日の会期で、佐藤亜土×ピエール・ポラン「フォルムを生みだす天才児たち」展を開催する。
佐藤亜土 x ピエール・ポラン 「フォルムを生みだす天才児たち」展では、主に60 年代から 90 年代に強作を生み出し、ニューヨークのMoMA にその傑作が収蔵されている二人の天才児、佐藤亜土とピエール・ポランが生み出した日仏アート&デザインの結晶を紹介する。
日仏文化協力90 周年を迎える2014 年、アートとデザインファンにとって至高の一時となる展覧会をお送りする。
一人は高卒のフランス人、一人は慶応大学を卒業した日本人。片方は日本の秋田犬を飼い、もう一人はフランスで「足の生えたソーセージ」と呼ばれるダックスフントを飼っていた。いかにしてデザイナーのピエールは画家の亜土と出会ったのか。
その出会いを可能にしたのはブルーグレーの美しい瞳を持つ女性、マイヤ・ヴォヅィスラヴスカ。彼女はデザインという言葉がフランスで浸透していない時代に「建築」「デザイン」「アート」を交差させるフランス初と言っても過言ではないデザイン・エージェンシーArchitecture Design AD 社を設立した。パリ、5 月革命の頃。時代の最先端を表現する作家を早くから察知しては企業とデザイナー、アーティストを結びつけた。
彼女の目に留まったハッピーフュー、その中に、デザイナーとしてピエール・ポラン、芸術家として佐藤亜土がいた。そして彼女はピエールを亜土に紹介した。日・仏人の二人の男は1972 年に30 歳を迎えるマイヤに究極の誕生パーティーをプレゼントした。会場はパリ区の亜土のアトリエだった。意気投合した二人はその後、刺激し合い、才能をきらめかせながら活躍し、お互いの道を歩み、タイムレスな美しい作品を世に送り出した。更におもしろいストーリーが二人を結ぶ。ピエールも亜土も二人とも幼い頃から交流のある共通の人物がいたのだ。そのキーパーソンはなんと藤田嗣治。藤田は歯医者だったピエールの父の常連客。そして藤田は亜土の父親の親友であり、彼にとって叔父のような存在だった。
亜土とピエール、その親たちから子供や孫の代まで今や4 世代に渡り、日仏デザイン&アート交流は続いてきているのだ。
Pierre Paulin – Ado Regards Croisés
佐藤亜土 x ピエール・ポラン 「フォルムを生みだす天才児たち」展
会期:2014 年9 月29 日(月)―10 月13 日(土)会期中無休
開廊時間:12:00―19:00(最終日―17 :00)
会場:AL
東京都渋谷区恵比寿南3-7-17-1F
Tel:03-5722-9799
入場料:無料
URL:http://www.al-tokyo.jp/