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Think of Fashion 021 長沢節 洋裁文化のイコン


 
人々の装いについての文化や社会現象などを考えていく会”Think of Fashion”では日本のファッションに多大なる貢献をされた長沢節氏のことを武庫川女子大学生活環境学部講師の井上雅人氏と共に考える。
 
長沢節は、戦後の日本を代表するスタイル画家であり、華やいだ少女たちを描いた中原淳一と対照的に、色気のある大人の女性と、線の細い男性を描いた。
スタイル画は、現在ではデザイン画と混同されてしまうが、写真印刷が不鮮明な時代にあって、写真以上にコレクションの昂奮を伝えることのできる、時代特有のメディアであった。
長沢は、「長沢はひとりでいい」と言われるくらい模倣され賞賛された時代の寵児であった。
 
しかし、あまり注目されることは無いが、長沢はスタイル画家以上に、当時のファッション界におけるプロデューサーとして活躍した。セツ・モードセミナーを創立して多くの学生を教えただけでなく、日本発のモードや既製服開発の中心となり、『an・an』などファッション雑誌の創刊に深く関わった。
はたして長沢を節点として、いかなるものたちが交叉したのか。戦後日本のファッションを考える。
 
 
講師プロフィール
井上雅人(いのうえ まさひと):
服と本のセレクトショップ「コトバトフク」、ファッション専門ギャラリー「gallery110」運営スタッフ。
専門は、日本近現代の物質生活史・デザイン史・ファッション史。武庫川女子大学生活環境学部講師。専門は近代日本史、デザイン史、ファッション史。単著に『洋服と日本人』(廣済堂出版 2001)。近著に「自由・平等・コムデギャルソン」(西谷真理子編『相対性コムデギャルソン論』フィルムアート社2012)、「移動する身体」(横川公子編『生活の美学を探る』光生館2012)、「造形は衣服と建築から成っている 今和次郎の服装論」(『今和次郎と考現学』河出書房新社2012)など。現代美術作品に、「stilllife」シリーズ(CENTEREAST+井上雅人 2010?11)「竹林」(井上雅人研究室+森本真研究室 2012)
 
 
日時:2014年10月11日(土)18時00分~19時30分 
会、終了後、講師を交えての懇親会を予定しております。
 
会費 
事前申し込み2,000円 当日2,500円 1ドリンク付
学割 事前申し込み1,500円 当日2,000円 1ドリンク付
 
会場
服も作れるコワーキングスペース「coromoza fashion laboratory」
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ408
明治神宮前駅7番出口より徒歩1分
電話番号:03-6450-5560
URL: http://za.coromo.jp/
※会場であるcoromozaは上記の住所に移転しました。お間違いなくお願い致します。
 
 
お申し込み先
palette.produce@gmail.com
「Think of Fashion 021 長沢節」
への参加の旨を明記してお申し込みお願いします。
また懇親会参加希望の方はあわせてお知らせ下さい。
(懇親会は別途会費がかかります。)

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