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ファッション誌をはじめ数多くのワールドキャンペーン、パッケージイラストを手がけてきたイラストレーター、永宮陽子氏による 「sillage」展

GALLERY SPEAK FORでは、イラストレーター、永宮陽子氏による個展「sillage」(シアージュ)が開催されている。
永宮氏は人物や風景、インテリアなどを確かな観察眼で捉え、まさに流れるような筆致のドローイングで表現し続けている。卓越したデッサンの力でモチーフを表徴化する、シンプルな描線が特ち味。余白が生むイマジネーションを援用するアングルの設定は巧みで、描線のかすれ、筆圧のマジック、絵具による印象的な差し色をもって、対象の放つエレガントさやアンニュイ、本質的な生命力までをしっかりと紙の上に定着させる。彼
女の描くストロークは、見るものの私的記憶とカクテルを作りながら、心象の奥深くへと投影されるかのようである。
水墨画や俳句に通底する枯淡の美にも似たその表現は、ファッションイラストレーションの王道のひとつであり、ユニバーサルで親和性に富んだアートワークとして海外の著名ブランドも高く評価。海外ではYOCOとして
活動し、デビュー以来、記憶に残る数多くのワールドキャンペーン、パッケージイラストを手がけてきた。
本展は、永宮氏にとって約8年ぶりとなる個展。これまで常にメインテーマとしてきた「女性」に、今の視点からフォーカスする構成に。シアージュとは船の航跡の意から転じ、「残り香」も指す。様々な感情を航跡として引き、通り過ぎる女性たち。「彼女たちのふとした美しく印象的な仕草を、綴るように、軽やかに描きたい」と彼女は言う。本展のために描き下ろす新作を中心に、約40点の原画を展示・販売。またオリジナル作品集、オリジナルボックス入りレターセット、そしてオーガニックコットンによるブランド、SkinwareとのコラボTシャツなど、関連商品も紹介・販売している。
 
  

永宮陽子 sillage
会期 : 2015 年5 月8 日(金)~ 20 日(水)
開館時間 : 11:00 ~19:00 最終日のみ ~ 18:00 木曜休廊
永宮陽子 イラストレーター
京都女子大学短期大学部卒。1997年、Masa Mode Academy of Art 研究科を修了後、フリーランスのイラストレーターとして活動を開始した。JO MALONE、CHANEL、Van Cleef & Arpels、MIKIMOTOなどの広告物、VOGUE、Harper’s BAZAAR、ELLEなどのファッション誌も数多く手がけている。過去の個展に「Calme」(2004年、東京・gallery ROCKET)「En Plein Air」(2007年、大阪・PICT gallery)がある。ファッション、ジュエリーブランドの各種イベントにてファッションポートレイトのライブドローイングも好評を集めている。
http://yoco-nagamiya.jp

GALLERY SPEAK FOR
150-0033 東京都渋谷区猿楽町28-2
SPEAK FOR 2F
T.03-5459-6385 F.03-5459-6386

http://www.galleryspeakfor.com

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