VOILLD ではアーティスト、小町渉の個展を7月11日より開催する。
コラージュ、ペインティング、プロダクト、写真など、様々な表現で作品を発表し続ける小町渉。その多岐に渡る手法により制作される作品群は、都度異なる質感を持っており、一貫して美しく破壊的でいながら、優しい印象さえも垣間見える。それらはアートという枠には収まらず、彼の生活にも深く関わりのある音楽やファッションとの融合性を感じさせ、私たちにより刺激的な世界を教示してくれる。
本展ではストレンジャー(他人)の立場から感じた、京都の街を表現したインスタレーション展示となる。近年、自身が移り住んだ街でもある京都を、今、どのように感じ、どのように表現するのか。彼にとっても新たな試みとなるこの展覧会は、私達の持つ古き良き街への概念について、違う目線を持って考えるきっかけを与えてくれるかもしれない。
会場では限定アイテムとして、小町渉氏によるハンドメイド・リメイクウェアーや、展覧会オリジナルグッズも販売予定。展示最終日の7 月26 日( 日) にはスタイリストの飯田珠緒氏、木津明子氏を交えてトークショーが開催される。
夏とも春ともつかない季節、京都を流れる鴨川のほとりにて、
橋の下にホームレスのものと思われるテント(家)が目に入った、キャンベルスープ空き缶がそこかしこに散らばっていて
何か不思議なオーラが漂っていた。テントの表札?とおぼしきダンボールに(鴨川 リバー)とマジックで書かれていた。
心を惹かれるものを感じながら家路についた。
翌朝再びそこを訪れてみたらテントは あとかたも無く まるで昨日の事が白昼夢の様に感じた。
たたずむ僕の横を肥満児って言い方がピッタリの少年が魚網を持ち
(ヌートリア ヌートリア)って独り言を言いながら網を川にばしゃばしゃと叩いていた。
その時遠い川床からまるでしめしあわせた様に、美空ひばりさんの(川の流れのように)が浪々と聞こえてきた。
きっとテントの住人は僕だったんじゃないかとナルシストの芸術家きどりに考えた。 ー小町渉
WATARU KOMACHI EXHIBITION
鴨川ランズ. スルー. イット
KAMO River Runs Through It
会期:2015 年7 月11 日( 土) ~ 7 月26 日( 日)
開廊時間:火水木金 12:00~20:00|土日 12:00~18:00
※月曜日休廊
入場料:無料
オープニングパーティー:7月10 日( 金) 18:00~22:00
作家が在廊致します。是非お越し下さいませ。
※どなたでもお越し頂けます。
小町渉、飯田珠緒、木津明子によるトークセッション
開催日時:2015 年7 月26 日( 日) 14:00~15:00
参加料:無料
スタイリストの飯田珠緒氏、木津明子氏を招きトークショーを行います。
※先着順でのご案内となります。ご予約は受け付けておりません。展示中の開催のため、一部スペースへの立ち入りが限られる場合があります。
会場:VOILLD(ボイルド)
〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台B1F
アクセス:東京メトロ日比谷線・東急東横線「中目黒駅」出口より
徒歩12 分、東急田園都市線「池尻大橋駅」東口より徒歩8 分
主催・企画:VOILLD
協力:DUDE inc.
お問い合わせ:TEL:03-6416-3972
WEB:www.voilld.com
小町渉 / WATARU KOMACHI
東京都出身。コラージュ作品がデニス・ホッパー氏のコレクション作品となったことを機に、本格的にアート活動を開始する。以降パリを中心に、仏アパレルブランドCHRISTOPHE LEMAIRE とのコラボレーション、Colette での展示、Le Bon Marché Rive Gauche Department にてカール・ラガーフェルドらが参加した”exposition collections particulieres 展”への参加、ミュージシャンであるBECK のヨーロッパツアーオフィシャルT-Shirts デザイン等を行い、欧米で高い評価を得る。
2008 年 ( 松屋銀座 ) との全館を使用した大規模コラボレーション“Wataru Komachi x Matsuya Ginza / ギンザリミックス”
2009 年 日本メンズファッション協会MFU 第6 回” ベストデビュタント賞 ” 受賞
2010 年 ( ALFRED DUNHILL / アルフレッドダンヒル ) “Dunhill Local Artist Collaboration” 日本アーティストに選出
2012 年 ( COACH / コーチ ) 主催チャリティプロジェクト” Tastemaker Duffle Project ” 参加
アート/ ファッション/ プロダクト/ 写真等 多岐に渡る表現により生み出される作品は時事性に富みウィットに溢れ、国内外にて高く評価されている。