繊維ファッション産学協議会は、東京都渋谷区の文化ファッションインキュベーションにて、「2015 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞プロ部門」の審査を行い、今年度のビジネス支援を行う新進デザイナー10名を決定した。なお、今回の審査で、最高得点を得た鬼澤 瑛菜 さんが、東京都知事賞に決定した。
審査には、4月1日から5月24日までに応募のあった25名のうち、募集基準を満たした15名の新進デザイナーが参加。自身の商品や事業を6名の審査員にプレゼンテーションした。
創造力と独創性、事業の発展性を基準に選出された10名のデザイナーに対し、6月11日から最長3年間(意欲・成果により毎年更新)のビジネス支援が与えられる。
世界の舞台で活躍が期待できるデザイナーを育成するこのプロ部門は今年5年目を迎え、2011年10名、2012年11名、2013年10名、2014年10名のデザイナーを支援してきた。今年度は2013年、2014年、2015年の入賞者の計30名を支援していく。
決定した新進デザイナー
安藤 大春 MIDDLA
今崎 契助 PLASTICTOKYO
大原 由梨佳 IN-PROCESS
鬼澤 瑛菜 5-knot…..
田中 宗順 divka
手嶋 幸弘 ユキヒーロープロレス
中井 英一朗 ELZA WINKLER
中島 篤 ATSUSHI NAKASHIMA
林 宏美 Romei
皆川 武司 GrassNote
審査員(敬称略)
萩原輝美 (ファッションディレクター)
清家彦三郎(㈱オンワードホールディングス 執行役員)
青木慎吾 (㈱三越伊勢丹 伊勢丹新宿本店婦人営業部 リ・スタイル セールスマネージャー)
マガリ・シャリュイユ (MC2 SHOWROOM バイヤー)
ブノア・ジュテル (MC2 SHOWROOM バイヤー)
向千鶴 (WWDジャパン 編集長)
2015 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞
1984年に(株)オンワード樫山が創設。2004年から経済産業省の後援によりJFFやJFW主催の人材育成事業として発展してきた。2008年からは東京都が共催し、新進デザイナーの発掘・育成を実施している。
2011年からは、従来の学生を対象とするアマチュア部門に加えプロ部門を新設、アマチュア部門・プロ部門の2部門とした。
プロ部門は、東京を活動の拠点とする、起業から7年以内・下代売上高3,000~7,000万円程度の新進デザイナーが対象で、創造力と独創性、事業の発展性を基準に審査、入賞者には最大3年のビジネス支援が提供される。
また、学生を対象にしたアマチュア部門は世界最大級のファッションコンテストとして知られている。