Galeria Melissa Londonにて若手アーティストMegan Broadmeadowによるインスタレーション、Mercury 13 が開催されている。前回行われたガレス・ピューの回顧展の成功で、ガレリアはコヴェントガーデンいちのファッション、アート、そしてデザインベニューとして知られるようになった。ガレリアはアートやデザインを愛する人たちが集まり、互いのアイディアやインスピレーションを語り合えるようなコミュニケーションの場として作られた。
数々の賞を受賞したアーティストMEGAN BROADMEADOWがロンドンのGaleria Melissaで宇宙の神秘を表現したインスタレーションMERCURY 13を展開。宇宙からインスピレーションを得たMelissaの2015/16秋冬コレクションStar Walkerのローンチを盛り上げるインタラクティブなエキシビジョンとなる。 今回のコレクションはメタリックをふんだんに使い、惑星メリッサへの宇宙の旅を表現。さらに人気のスタイルLove Systemが、ジョージ・ルーカスのスターウォーズにインスパイアされフューチャリスティックな装いで再登場。
MERCURY 13は我々を取り巻く宇宙と銀河への強い興味と憧れを表現したインスタレーション。幻となった宇宙計画から名を取った今回の作品でBroadmeadowは、科学的事実とフィクションを融合させ想像を超える独特の空間を作り出す。
Broadmeadowのアートは彫刻、パフォーマンス、映像、そしてインスタレーションをミックスしたユニークなもの。今回の作品は宇宙飛行士の哲学をもとにサイケデリックな宇宙の旅を作り出す。
Mercury 13は、鏡張りの部屋に置かれた彫刻に映像を映し出すことで星雲と深宇宙を表現。観客は会場を歩き回りながら様々な映像や、不思議なキャラクターが突然現れたり消えたりするイリュージョンを目にする。最新のテクノロジーだけでなく、舞台で使われるような古典的な仕掛けも利用される。また、それぞれの部屋は時に夢のようなファンタジックな空間であるかと思うと次の瞬間、エネルギーが爆発しそうな超空間に変化。ビデオ映像の制作にも関わったSonic Visorがインスタレーションのサウンドを担当。
“今回の作品では異様な神話の世界を作り上げました。映像、彫刻、そしてパフォーマンスを融合させ、カーニバルのコスチュームとクラブカルチャーにSFの要素をプラスした独自の世界観となっています。”
会場の入り口に設置されるスクリーンにはBroadmeadowによるアニメーション映像が流れる。
Mercury 13
1959年、NASAのマーキュリー計画を受け、宇宙飛行士になるトレーニングを受けた女性たちがいた。そのうちの13人が素晴らしい成果をみせたが、政府の介入をけ、宇宙飛行士にはしてもらえなかったのである。しかし彼女たちの功績のおかげで以来、多くの女性が宇宙へ旅だった。ロシアの宇宙飛行士Valentina Tereshkovaは自身の体験について、「誰もがそうでしょうが、宇宙へ行ったことは一生忘れられない素晴らしい経験でした。子供の頃からの夢を叶えることができました」と語った。
About Megan Broadmeadow
Megan Broadmeadowは彫刻、インスタレーション、そしてパフォーマンスを中心に様々な分野の芸術を取り入れるアーティスト。異なる媒体を使用し、コンセプチュアルな作品が多い。
1978年、マンチェスターに生まれるが北ウェールズで育ち仕事の拠点にしていたが、2011年ゴールドスミス・カレッジで学ぶためロンドンへ移る。
Broadmeadowはアートの名門スレード校で彫刻を学び、2002の卒業以来、イギリス国内だけでなくニューヨークやニュージーランドなどで作品を展示してきた。Mark Tanner Sculpture Award、Elephant Trust Award、Arts Council of Wales R&D、Welsh Artist of the Yearなど多くの賞を受賞。
Broadmeadowは風変わりでシュールなパフォーマンスを通して物体や空間、人物のアイデンティティーを探る。即興のパフォーマンスから生まれる自発性、全くの別人になりきる自由さ、さらには恐怖、驚き、そして強さといった感情にも魅かれるという。重いテーマもユーモアとファンタジーを交えて取り組む。アートに詳しくない人も楽しめる作品作りを心がけており、見る者と作品を繋ぐのは「笑顔」。
パフォーマンスの中でのキャラクターの変化を重要と考え、また、コスチュームや体を覆う装飾品に興味を持つ。物体の表面と構造をより際立たせるために鮮やかな色彩と照明を使用。また、空間の使い方も非常にユニーク。