英国発プレミアムブランド「ALLSAINTS(オールセインツ)」が日本に初上陸する。2015年9月にオールセインツ・ジャパンを設立、来年春から日本語版イーコマースサイトを立ち上げ、来年夏を目処に直営店舗展開を開始する予定。
オールセインツは1994年にロンドンで創業、イーストロンドンに本社を構え、ロンドン・リージェントストリート、NY・Sohoの旗艦店を始めとした10ヶ国に126店舗の直営店を運営している。
2011年より、消費材セクターに特化しジミーチュウやアメリカンアパレル等を拡大した経験を持つプライベートエクイティファンドのライオンキャピタルの傘下に入り、英国・米国を中心に年率10%以上の成長を達成。今後の成長市場であるアジアでは昨年の韓国出店続き、今年は台湾へも進出。2016年より満を持して日本での事業展開を開始する。
企業・ブランドの特徴は、「100%直営展開で、商品、内装、音楽、ウェブサイトのコーディングまで、お客様との接点となる場所はすべてを自社でイメージや制作などをコントロールしている点」。大きな特徴の一つであるアンティークミシンを並べたファサード、インダストリアルな鉄の什器等の店舗デザインも内製化している。40名の社内デザインチームをチーフ・クリエイティブ・ディレクターのウィル・ビードルが束ね、本社及び世界4カ所生産管理拠点で合計100名のチームが年間400万枚の商品生産をダイレクトコントロール。売上構成比はメンズとウィメンズが50%ずつで、レザーを核素材としたバイカージャケットを主力商品としつつ、独特のシルエットを持つドレス、ニットやカットソー、デニム等バランスの良い売上構成比を構築。2015FWから世界最大手ハンドバッグメーカーと取り組んだハンドバッグコレクションの展開も開始し、既に米国主要百貨店を始めとして大きな反響を得ている。
2012年から重点的に投資を行っている社内デジタルインフラも特徴の一つ。社内コミュニケーションの活性化と迅速化のため、グーグル・フォー・ワークを活用し15ヶ国2,700名の社員と瞬時にコミュニケーションを持てる基盤を構築。また、現在イーコマース比率16%まで成長している「オールセインツ.com」は、自社プログラマーによるイーコマースシステムの開発や、自社倉庫運営、写真撮影、デタッチ、プロモーション動画制作等の主要機能を全て社内で内製化しており、2014年末には米国にてアマゾンとのパートナーシップを締結し、革新的な取組も開始した。
ALLSAINTS : http://www.allsaints.com/