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“スープ缶”を輪切りにしてアイウェアに「TAVAT EYEWEAR」社から新作コレクションが登場


 
イタリアのアイウェアブランド「TAVAT EYEWEAR(ターバット アイウェア)」の新たなコレクション『Soup Can(スープカン)』が、2015年8月26日(水)から外苑前のブリンクと表参道のブリンク・ベースの両店舗で発売された。日本国内での販売は一年間、上記二店舗のみのエクスクルーシブとなる。
今回のコレクションは、「TAVAT EYEWEAR」の初代デザイナーであり、カリフォルニアの名門美術大学「アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン」の教授だった故ノーマン・シュアマン氏が、亡くなる前に発案したものを数年間かけて具現化したもの。
元をたどると、生前のノーマン氏がアリゾナで航空ショーを企画する友人のもとを訪れた際に、壁にかかった一枚のポスター(1930年代の農業器具メーカーの広告)を見つけたことにはじまる。戦争中に大量に生産された練習用飛行機などは、戦後になって安価なことから空から肥料や農薬を散布する農業用機に代用された。操縦に従事する方たちは「フライング ブリトー(空飛ぶブリトー)」と呼ばれ、あまりにも粗悪な作りのゴーグルを着用していた。ポスターにはその様子が描かれ、ノーマン氏は、そのゴーグルを見て、スープの缶をちょうど“輪切り”にした状態を連想した。
ノーマン氏はスープ缶にインスパイアされ、スタディを重ねた。そこで辿り着いたフレームは、レンズを「サンドイッチ」状に挟み込む構造だった。その接合部分の蝶番には、眼鏡では珍しくネジの代わりに時計の「リューズ」が使用されている。
生産はイタリアで行われ、デザインはラウンド型とパント型が各2型の計4型。それぞれにサングラスと眼鏡が用意されている。
 
 
ブリンク、ブリンク・ベース店主 荒岡俊行氏:
本コレクションは、「TAVAT EYEWEAR」の創設者のジェレミー・ベインズ氏が、ノーマン・シュアマン氏の亡くなる2010年より前から、水面下で進めていたプロジェクトでした。誰にも言わないというという約束で、私がジェレミー氏から初めてこの件を聞いたのは、今から2年以上前のことでした。ジェレミー氏は、故ノーマン氏との友情の証しとして、どうしても『Soup Can』コレクションを形にしたかったというのが会話の中から伝わりました。輪切りにしたスープ缶に機能を与え、細部をつめていくというプロセスで生まれた眼鏡は、プロダクトとしても完成度が非常に高いです。ぜひ店頭で実際に触れてみていただきたいです。
 
ブリンク 加工担当 加藤やす氏:
加工担当の私がひかれたポイントは、フレームの外側の凹凸部分です。これは、スープ缶の凹凸を表現しているといえますが、このディテールがレンズを内側から保持する溝として機能しています。また、耳に掛かるツルを支える部分には、ネジを使用するのではなくリューズを用いています。本来の使い方と異なり、ボルトに対してナットのような役割を果たしていますが、裏側から専用ドライバーで回すことができます。そのため調整等において意図しないメッキ剥がれを防ぐ、デザイナーの配慮を感じます。スープ缶を単なるイミテーションとして使うのではなく、アイウェアとして損なってはいけない機能・構造に用いたところに、このモデルの奥深さを感じます。
 
 
『Soup Can』コレクション発売日
2015年8月26日(水)
取り扱い店舗 情報
blinc(ブリンク)
住所 東京都港区南青山2-27-20 1F
TEL 03-5775-7525
営業時間 11:00~20:00
定休日 月曜日 (月曜日が祝日の場合は、翌火曜日休み)

blinc vase(ブリンク・ベース)
住所 東京都港区北青山3-5-16 1F
TEL 03-3401-2835
営業時間 11:00~20:00
定休日 月曜日 (月曜日が祝日の場合は、翌火曜日休み)

http://www.blinc.co.jp/

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