この度、2015年度アンドレア・パラッディオ国際ジュエリー賞において、AS by atsuko sano(エー・エス・バイ・アツコ・サノ)が最優秀国際ジュエリーデザイナー賞のファイナリスト3名に日本人として初めて選ばれた。
授賞式は現地時間9月5日にイタリア・ヴィツェンツァのInternational Gold and Jewelry Showの会場内で行われた。
【アンドレア・パラッディオ国際ジュエリー賞とは】
イタリアや世界中のジュエリーの素晴らしさを讃えるべく、世界におけるトップクラスの展示会・イベントオーガナイザーであるFiera de Vicenzaにより2012年より開催されていり。その名前はヴィツェンツァの街を創り上げたルネサンス期の巨匠アンドレア・パラッディオに由来。賞の対象者は功績にもとづき、国際的に活躍している一流の審査員、および専門家から構成される委員会によって、多様な創造性、デザイン、製造、販売、小売、コミュニケーション、ニュー・メディア、そしてCSRなどの観点から選定される。賞は9カテゴリー設けられ、「最優秀国際ジュエリーデザイナー賞」は国際レベルで個人の創作が認識されているプロフェッショナル・デザイナーに授与される。
http://premio.vicenzaoro.com/2015/
2001年AS collection設立。ジュエリーインファッションのコンセプトのもと、人々のライフスタイルやファッションに適合するジュエリーデザインを追及し続ける。
2010年以降パリにコレクションの拠点を移し、レディース・メンズラインを発表する。ニューヨーク・フィレンツェ・ロンドン・パリ・香港の高級セレクトショップ・専門店などに販売している。
2015年よりハイエンドなジュエリー顧客向けのユニセックスジュエリーラインを発表予定。
この度は、名誉あるアンドレア・パラッディオ国際ジュエリー賞において、世界の数多くのジュエリーブランドの中から厳選された実績あるジュエラーの一人に名を連ねていただき大変光栄でございます。
日本でゼロから始めて以来約20年に亘り今までこつこつと努力をし続けてきたことが、世界的権威の文化的・歴史的なジュエリー学識者にご評価いただき、ジュエリーデザイナーとしての自身の存在意義を確認できほっとしております。今まで私を支えてくださった全ての皆様に心から感謝申し上げます。
私は当初より、ジュエリーが持つ本来的な意義を追求する過程で、伝統的なハイジュエリーのみならずメンズジュエリーにも力を入れてきました。そしてAS by atsuko sanoへの変遷とともに私自身の個性をより尖らせ、ジェンダーレス・エイジレス・ボーダーレスな新しいタイプのジュエリー世界をRINコレクションとして確立・進化させてきました。今回の作品を通じて新しいジュエリー文化の可能性に光が当たったことが、私にとって何より嬉しいことです。
また、AS by atsuko sanoのジュエリーの美しさは、様々な専門家の技術的サポートなくして成り立ちません。ジュエリーの制作において、目的とする美に向かって一流の先生方と技術・知識を結集しピタッと息をあわせて共に進む道のりは、とても長く大変ですが至福のひと時でもあります。
今年は私にとって再出発の年になりました。毎回ジュエリーづくりを辞めようと思うたびにジュエリーが私を選択するので、あらためて私らしくジュエリーを追及し続ける決意を固めました。
最後にこれまで私を支えてくれたスタッフ・家族に感謝の意を表します。長い間絶対的に譲らない私の美意識を共有し応援してくださりありがとうございました。
Atsuko Sano