音楽家の大友良英がアーティスティック・ディレクターをつとめ、国際交流基金アジアセンターが主催する、音楽交流を目的とした「Asian Meeting Festival 2016(アジアン・ミーティング・フェスティバル2016)」。
今回もシンガポールのユエン・チーワイと香港のdj sniff(水田拓郎)がキュレーションのもと、東南アジアや東アジアの各都市の個性的な音楽家を招待し、大友良英を中心に、日本のさまざまな音楽家たちと東京・神戸・京都で全6公演が行われる。
「レッドブル・スタジオ東京」ではその取り組みの一環として、2月6日(土)20時〜22時に大友良英とアジア各国から集まった計10名のミュージシャンたちが、国境・言語を超えて、即興演奏を繰り広げるカテゴライズ不可能なコンサートの模様をライブストリーミング配信する。
宇川直宏が主宰するライブストリーミングサイト「DOMMUNE」とタッグを組み「レッドブル・スタジオ東京」から生番組でお届けする。
また同フェスティバルでは、日本初公開となるタイのアンダーグラウンド音楽を紹介するドキュメンタリー映画の上映やトークセッションも予定されている。
Asian Meeting Festival 2016
Live from Red Bull Studios Tokyo
配信日時:2月6日(土)20:00-22:00
出演:クリスナ・ウィディアタマ(ジョグジャカルタ) / 大友良英(東京) / ソンX(ハノイ)/スキップ・スキップ・バンバン(台北) / ユエン・チーワイ(シンガポール)/ dj sniff(香港)/ ナタリー・アレクサンドラ・ツェー(シンガポール) / ヨン・ヤンセン(クアラルンプール)/ ピートTR(バンコク) / フィオナ・リー(香港)
http://www.dommune.com
http://www.redbullstudios.com/tokyo/
http://asianmusic-network.com/amf/
アーティスティック・ディレクター
大友良英(日本)
1959年横浜生まれ。音楽家。常に同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽を作り続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。近年は「アンサンブルズ」の名のもとさまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がける。また障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力をいれている。著書に『MUSICS』(岩波書店)、『シャッター商店街と線量計』(青土社)など。
プロジェクト・ディレクター
dj sniff(香港)
香港を拠点に、実験的な電子アートと即興音楽の分野で活動する音楽家、キュレーター、プロデューサー。彼の音楽は、DJ、楽器デザイン、即興演奏を組み合わせた独特の実践のもとに成り立っている。アムステルダムのSTEIM(スタイム電子楽器スタジオ)で長年アートディレクターを務めたほか、ヨーロッパ、アジア、アメリカ各地のフェスティバルやイベントでの演奏多数。これまでに、4枚のソロアルバムをリリースし、「ニューヨーク・タイムズ」「オールアバウト・ジャズ」「ザ・ワイヤー」の各メディアに取り上げられている。
プロジェクト・ディレクター
ユエン・チーワイ(シンガポール)
シンガポール在住の音楽家、サウンド・アーティスト。シンガポール国内外で幅広く演奏活動や展示などを行っている。哲学や文学、映画、カルチュラル・スタディーズへの強い関心から、チーワイの作品には、文献に基づくアイデアやコンセプトを記憶・喪失・不可視性といったテーマに融合させた表現が見られる。
大友良英(日本)、リュウ・ハンキル(韓国)、ヤン・ジュン(中国)と結成した「FEN」(Far East Network)のメンバー。また、シンガポールの前衛的・実験的ロックバンド「The Observatory」のメンバーでもある。