1986年に発売されたシューレースを使わないマラソンシューズ「ナイキ エア ソックレーサー」は、時代の先を行く存在として、ナイキのイノベーションを導いた。4方向に伸縮するメッシュのアッパーと、サポート性を高めるための2本のストラップの組み合わせは、ナイキ フライニットの開発を予感させ、柔軟にフィットする足型はナイキフリーの開発へとつながった。当時のシューズは主にナイロン、スエード、ゴムを材料として作られていたことから考えると、これは相当、「良い意味で奇抜な」存在だった。
デザイナーのブルース・キルゴアは、快適さにも機能性にも妥協を許すことなく、ポリウレタンフォームのソールにフルレングスのナイキエアバッグのミッドソールを組み合わせた。
シューズには、黒とツアーイエローの大胆な色を組み合わせ、さらに大胆な広告を打ち出してこのシューズのカルチャーへの影響力を高めた。広告には“Still Crazy After All These Years” (これだけ年を経た今もまだクレイジー)などのコピーが添えられ、販売促進用には、黒と黄色の「ビー(=蜂)ソックス」や、ソックレーサーがランナーに進化するイメージを描いたTシャツが用意された。2014年にはこのシューズのHTMバージョンが、Genealogy of Freeパックの一つとして展開され、これがナイキフリー技術の先駆的存在であることを世に示した。
今回発売される、ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニットは、オリジナルシューズのイノベーションを現代に合わせて展開するもの。アッパーには今回初めてナイキ フライニットを使用し、通気性とフィット性を高めると同時に、さまざなカラーリングの可能性を広げている。オリジナル同様バックルを使い、履く人の足が前に動きすぎないように、そして両側からのサポートを提供するために、ほんの少し厚めに仕上げたストラップを組み合わせている。履き口の縞のパターンは、ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニットならではのものになっている。軽量なナイキ ウルトラ アウトソールには、密度の異なる2つのフォームを使用し、ナイキ フリーを思わせる切れ込みを入れ、かかとにはソール上部からエアを挿入してある。
ナイキ エア ソックレーサー ウルトラフライニットは、4月27日からNIKE.COM及び、一部のNIKE販売店にて販売予定。
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