FAGASSENT

OKAYAMA×LONDONをコンセプトに、ロンドンにアトリエを構え、岡山の工場で生産を行うメンズウェアレーベル、FAGASSENT。イーストロンドンのシーンやモッズカルチャーをインスピレーションに、岡山の技術を用いて高いクオリティを実現した圧倒的な加工やアーティスティックなプリントを特徴としている。

デザイナーのToshiki Aokiは、ワールド社でTAKEO KIKUCHIの生産を経て2008年に渡英し、ロンドンカレッジオブファッションでデザインとテーライングを専攻。2010年末に個展を開催しレーベルを設立してからは、日本のroomsやイタリアのPitti Uomo、パリのTranoi Hommeなどに積極的に出展し活動の場を広げ、現在ではロンドンの老舗ブティックBROWNSでも取り扱われている。

3シーズン目となった今回のAW12コレクションは、自身が繰り返し見た夢の中の景色から紡ぎ出されたストーリー、「In the shadow of death valley」。夢の中で歩いた仄暗く落ち着いた景色を元にして、ごつごつした山陰や光が遮られ影が生まれるその刹那を歩く若者をイメージした。

タイトなサイジングで展開されるアイテムは、顔料ペイントが施された麻のモッズコートや断ち切りのテーラードジャケット、比翼の裏に刺繍が施されたシャツなど。得意とするデニムからは、ジャガード織りのオリジナル素材で影の表情を立体的に表現した「シャドーデニム」のセットアップをはじめ、「白夜」や「灰雅」といったタイトルが与えられた加工デニムパンツが登場した。

Text:Yasuyuki Asano


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